2009年12月28日月曜日

青山博一の今シーズンを『2009 Motorcycle Racing Scene』BS11で。

11月27日に、この「TRACTIONS」でも紹介した本年度のWGP250ccクラスでチャンピオンを獲得した青山博一の記者会見の模様やインタビューが、12月30日(水)20:00〜21:00BS11の特番"大人のバイク時間の『2009 Motorcycle Racing Scene』で放送される。 

番組では、Hondaの世界選手権ロードレース参戦50周年の歴史、その記念の年にWGP250ccクラスでチャンピオンを獲得した青山博一選手の記者会見の様子とインタビュー、また、来シーズンからMoto2に参戦する高橋裕紀選手がゲストとして出演、Moto2クラスの概要と来年に向けての目標を語る。
スタジオにはCBR600RRとRC212V も持ち込まれている。 

また、この番組に協力しているYAMAHAからも全日本チャンピオン(モトクロス:成田、ロード:中須賀、トライアル:黒山)が出演し、今シーズンの戦いについて語る。 
コメンテーターとして元GPライダーの中野真矢も出演し、本格的なバイク番組を盛り上げる。

BS11大人のバイク時間『MOTORISE』については下記でも見ることができる。 
http://www.bs11.jp/special/766/



2009年12月14日月曜日

MotoGP、1000ccに。

11日、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)は、2010年と2012年からのレギュレーションを発表した。 

グランプリコミッションは、スイス・ジュネーブのFIM本部で、チャンピオンシップの規則に関して協議を行い、2012年から最高峰クラスのMotoGPクラスのエンジン排気量を、従来の800ccから最大1000ccに変更、最高気筒数は4気筒、シリンダーボアは最大81mmまでとすることを決定した。 

FIMの会長ビト・イッポリトは、「我々が決定した主な変更は、MotoGPクラスの新しい規定です。新規定はシンプル。最大1000ccの4ストロークエンジンです」 
「これをベースに、全てのファクトリーに対して仕事に着手する機会を与えます。当然、来年早々には新しい規定の詳細を決定します。2012年はMotoGPにとって新しいシーズンになるでしょう。」とコメント。 

また、ドルナスポーツ社のCEOカルメロ・エスペレータは、「我々は年末恒例の会議を行い、基本的には、2012年からのMotoGPテクニカルレギュレーションに関して承認しました」 
「最大排気量1000cc、最高4気筒、最大シリンダーボア81mmのエンジンです。大切なのは、エンジンの大よその分野を決定したこと。詳細に関しては、シーズン前までの2度の会議で協議します」と話した。 

なお、グランプリコミッションは、Moto2クラスのテクニカルレギュレーションも同時に発表している。 

MotoGPクラスにおけるこれまでのエンジン規定の変更は以下のとおり。 
2002年:4ストローク990ccエンジンの導入。 
2007年:990ccから800ccへ排気量縮小。 
2009年:エンジン台数制限。 
2010年:シーズン最大6台。 
2012年:最高4気筒、最大シリンダーボア81mmの1000cc。

2009年12月12日土曜日

ヤマハ「セロー250」の2010年モデル。


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2010年モデルのカラーリングは、爽やかな自然をイメージさせるグリーン系と、カジュアルなブロンズ系の2色。いずれも"マウンテントレール"のフィールドを想起させる等高線をモチーフとした新グラフィックを採用。また前後のホイールは、シルバーアルマイトリムとされる。 



ヤマハ発動機株式会社は、空冷4ストロークSOHC単気筒250ccエンジンを、軽量・スリムなボディに搭載するマウンテントレール" 「セロー250」の、カラーリングとグラフィックなどを変更した2010年モデルを、2010年1月15日から発売する。

 「セロー250」は1985年に"マウンテントレール"を提唱し、誕生したロングセラーモデルで、オフロードでの広範囲な走行性能と、扱い易さが支持されてきた。
2005年にはフルモデルチェンジされ, 初代からの225ccエンジンを250ccの新エンジンへとスイッチ。また、2008年にはフューエルインジェクションを採用するなどで環境性能およびトルク感を向上が図られた。 

2010年モデルのカラーリングは、爽やかな自然をイメージさせるグリーン系と、カジュアルなブロンズ系の2色を設定。いずれも"マウンテントレール"のフィールドを想起させる等高線をモチーフとした新グラフィックとされる。 

発売から、25周年となる、このロングセラーは、初代発売当初から、単能化が進み、過激な方向に進化してゆくオフロードバイクの中にあって、扱いやすさと、オールマイティーな走行性能を特長とし多くの支持を集めた。 

一般的なオフロード走行やオフロードツーリングは言うに及ばず、トライアルごっこ、トレッキング、エンデューロと、どんなオフロードシーンをもそこそこにこなすことができるマルチパーパスぶりを唯一無二の個性とした。

 同時に低いシート高を特長として、ビギナーや女性ライダーにもオフロードの楽しさを知らしめる大きな存在として、また、トレッキングと言う、新しいジャンルを定着させることにも大きく貢献した。 

その後も、いち早くセルフスターターを装備するなど、独自の進化を続け、2005年には250ccエンジンを搭載するなどの大変身を遂げるが、初代からのコンセプトはぶれることなく受け継がれ、225ccエンジンでは実現し得なかった優れたトラクションが獲得。さらに活躍できる走行シーンを拡大してきた。 

そして、フューエルインジェクションの採用で、オフロードという自然の中を走る存在として環境への配慮も身に付け、進化してきた。

四半世紀と言わず、この先もずっと「セロ−」が、独自の進化を続けて行くことを期待してやまない。

<モリ ヒサシ>

2009年12月8日火曜日

「CBR1000RR」のマイナーチェンジ。



Hondaは、スーパースポーツモデルの旗艦である「CBR1000RR」に、エンジンの熟成を図って走行性能を高め、機能性の向上等を行い12月10日から発売する。

 「CBR1000RR」(電子制御式コンバインドABS搭載車を含む)は、今回、エンジンでは、フライホイールの大径化が行われ、慣性マスが従来比で約7%増加、それに伴いクランクシャフトの剛性のアップと軸端部の大径化等が行われた。 

これによって、サーキットでのスポーツ走行時やワインディングでの走行時に多用される回転域において、スロットルコントロール性、リニアリティーの向上が行われ、より高い走行性能がもたらされた。 

一方で、小型ファンの採用や、シリンダーヘッドのシーリングボルトをアルミ製とするなどで軽量化を進め、車両重量の増加を防いでいる。 

外観では、クリアレンズとなったテールランプに高輝度LEDランプを採用、またマフラー右側面にアルミ製カバーを新採用し質感の向上も図られ、新たなグラフィックと車体色を3色用意するなど、スポーティーイメージにさらに磨きがかけられている。 

パールサンビームホワイトを基調にレッドとブルーのカラーリングを施し、HRCのロゴを随所に配置、ゴールドのホイールを履く、レーシングイメージのトリコロール車をイメージリーダーに、グラファイトブラック×パールサンビームホワイト車にはブラックホイール、グラファイトブラックの単色車にはフレームとスイングアームをシルバーにするなど3機種が各々専用のカラーリングとされている。 
メーカー希望小売価格は¥1,396,500から¥1,428,000。ABS車は¥1,564,500から1,596,000。



2009年12月3日木曜日

ホンダ「CB1300 SUPER TOURING」が発売に。


   CB1300 SUPER TOURING パールサンビームホワイト×キャンディーアルカディアンレッド×サイクロンブルー 


先頃の東京モーターショーにも、出品されていた「CB1300 SUPER TOURING」が、12月18日より新発売になる。 

CB1300のツーリングバージョンとなるこのモデルには、ロングツーリングでの快適性と利便性の向上を狙って大型スクリーンやパニアケースなどの専用装備が採用され、それに伴って剛性バランスの見直しが行われた新たなフレームも採用された。 

ウインドスクリーンは、CB1300 SUPER BOLD'ORをベースにスクリーン上部のワイド化が行われウインドプロテクション性を高められ、また、ハンドルバーも従来のCB1300 SUPER FOURに比べてグリップポイントが約35mm高く、約55mmライダー寄りにされたほぼアップハンドルに近いハンドルバーが採用され、これによって、おおらかでゆとりあるライディングポジションがもたらされている。 

新たにリアの両サイドに標準装備されるパニアケースは、左右各29Lの容量を持ち、メインキーでの施錠と車体からの脱着を可能とされるなど、優れた積載性と高い利便性を持つもの。
この採用に伴って,フレームにも手が加えられ、シートレールとスイングアームピボット部の変更で剛性が見直され、ヘッドパイプ下にクロスパイプが追加されて安定性の向上が図られた。 

さらに、リヤブレーキのフットペダル操作で前・後輪に適切な制動力を配分する、前・後輪連動ブレーキシステムであるコンバインドブレーキにABSを組み合わせたコンバインドABSが標準装備となり、オプションで人気のGPSナビゲーションシステムや、グリップヒーター等の電装アクセサリーを同時装備を想定してACジェネレーターの出力アップも行われた。 

水冷4ストロークDOHC直列4気筒1300ccという大排気量エンジンを積むにも関わらず、適度な安定性と軽快なハンドリングと、低速域からのゆとりのトルクを活かし、大柄な車体からは想像できないほどの乗りやすさが特長だったCB1300 SUPER FOURが、これらによって、ツアラーとしてのポテンシャルを身につけ、ロングツーリングを楽しむユーザーに向けた仕様となった。 

 CB1300 SUPER TOURINGは、グラファイトブラック、パールサンビームホワイト×キャンディーアルカディアンレッド×サイクロンブルー、パールサンビームホワイト×キャンディーアルカディアンレッドの3通りの車体色が用意されメーカー希望小売価格は¥1,449,000から¥1,470,000まで。

  
 CB1300 SUPER TOURING パールサンビームホワイト×キャンディーアルカディアンレッド 



同時に、CB1300 SUPER BOLD'OR と CB1300 SUPER FOURも、グリップポイントを従来に比べ14mm手前で、23mm上方に移動させたハンドルの採用によるライディングポジションの変更と、新形状のシートの採用で足着き性の向上が図られ、テールランプにLEDを採用するなどのマイナーチェンジが行われ、コンバインドABSを搭載したタイプも設定されている。この2機種は12月10日よりの発売となる。

 CB1300 SUPER BOLD'ORでは、車体はCB1300 SUPER TOURINGと同様の3種類が用意され、さらにコンバインドABS装備車もあり、¥1,226,400
から¥1320,900までとされ、CB1300 SUPER FOURも同様に3通りの車体色とコンバインドABS装備車の展開もあり¥1,121,400から¥1,215,900となっている。


 
 CB1300 SUPER BOLD'OR グラファイトブラック


 
 CB1300 SUPER FOUR パールサンビームホワイト×キャンディーアルカディアンレッド×サイクロンブルー

2009年11月28日土曜日

ヤマハ、「Y.C.A.T.」搭載の「LEXAM」をベトナムで発表。


ヤマハ発動機株式会社は、11月26日、ベトナムでのディーラーミーティングにおいて、独自の小型CVT機構「Y.C.A.T.」を搭載する115ccのモペット型二輪車を出品。 2010年モデルとして市場に導入することを発表した。

 「Y.C.A.T.」は、先頃の東京モーターショーにも出品された新技術で、スクーターでは実績があるCVTを大幅に小型化したもの。エンジン側と後輪軸間に連結されていた変速ベルトをエンジン内に組み込むことで、従来の変速機と同等のスペースにCVT機構を収納することができ、それによりモペット型二輪車の外観のままオートマチック化が可能となる。


 ASEAN5カ国での二輪需要は1000万台規模ともいわれ、17インチタイヤと変速機を備えることから、その走行性能と実用性、安心感からモペット型二輪車は人気があり、市場の6割を占める。昨今は、1台のモペット型二輪車を家族で共用するケースが増え、オートマチック化への要望も高まってきたとされる。
ASEAN市場ではこの「Y.C.A.T.」の登場を皮切りに、モペット型二輪車のオートマ化が加速中である。

2009年11月27日金曜日

青山博一(あおやまひろし)の凱旋記者会見。

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11月26日、本年度の世界選手権ロードレース、250ccクラスチャンピオン青山博一(あおやまひろし・28歳)の帰国・凱旋記者会見が、本田技研工業株式会社・青山本社ビル1階で行われた。

 席上、青山は自らのロードレース人世を黎明期から語る一方、昨シーズン終了後KTMワークスの解散から放出されたことなどの顛末、新チームでの今シーズンとチャンピオン獲得に至る過程に触れ、チームの無いとことろから始まった故に、与えてもらったチャンスを活かしたいと思ったこと、タイトルを取るに至ったことは、自らの力というより、そのモチ−べーションの源は、関係者、ファン、ひいては日本のモータスポーツ界全体の気持ち、と語るなど、プロフェッショナルな考え方と配慮ある発言が光った。 
  
 

今シーズン、開発が止まったマシンで参戦し、Newマシンのライバル達と戦うにあたり、そのアドバンテージや駆け引き等にもしっかりした考え方が伺え、レーシングライダーとしての優れた資質も感じさせてくれた。 

また、来シーズン参戦する最高峰のMotoGPクラスへは、250ccクラスからステップアップしたライダー達が活躍している実績に触れ、ある程度の自信を覗かせる一方で、
MotoGPマシンと250ccマシンの重量差が、走行中には莫大なものになり、それに慣れて、乗りこなす事が課題であるとも語る慎重さもみせていた。 

青山は、単に速く走ることが出来るというだけでなく、一スポーツマンとして世界に通じ、同時に他のジャンルのスポーツ選手とも、多くの点で肩を並べてくれそうな存在感があるレーシングライダーであることを感じさせてくれた。青山博一の来期の活躍に期待したい。 

なお、この様子は、千葉TVの「週刊バイクTV」12月15日(火)、または22日(火)の放送分で、またBS11でも12月30日(水)20:00〜21:00放送予定とされている。
   

2009年11月24日火曜日

ホンダ「フェイズTYPE-S」を発売。

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Hondaは、斬新なスタイルと軽快な走り、さらに同クラスではリーズナブルな車両価格で人気の軽二輪スクーター「フェイズ」に、よりスポーティーな走行を可能とする電子制御7速"Honda Sマチック Evo"を搭載した「フェイズ TYPE-S」を新たにタイプ追加し11月26日(木)に発売する。

 同社の「フォルツァ」のフレームをベースにしながら、シートレールのスリム化、リア回りのボディーの軽量化、フロント回りでも軽量化をすすめ、車重の軽減に成功し同時に僅かながらエンジン出力も向上させて、軽快な走りを身上としている「フェイズ」が、この新たな電子制御7速HondaSマチックEvoを搭載したことで、さらに走りが強化されたことになる。 

新しい電子制御7速Honda Sマチック Evoは、スポーティーな走行から郊外のクルージングまで幅広い用途に対応できる、S7、A、Dの3種類のモードで構成される。

S7モードはスポーツオートシフトモードで、フォルツァに搭載しているオートシフトモードに対して、シフトタイミングの高回転化と各レシオのホールド性を高めることで、マニュアル操作感覚のシフトチェンジのフィーリングが堪能でき、ライダーの意志により近い走りが可能とされる。

また、オートシフトモードの"Aモード"は、負荷判別機能を備え、S7モードに比べシフトチェンジを積極的に行い、エンジン回転数を抑える設定とされ、幅広い用途で力強く高効率な走りが実現され、無段変速の"Dモード"は、従来からの軽快感となめらかさを両立した設定となっている。
 

車体色はTYPE-S専用ボディカラー、コルチナホワイトの一色。ツートーンシートやゴールド塗装のフロントブレーキキャリパー、グレー塗装の前・後ホイールなどの専用装備によって、よりスポーティーなイメージのエクステリアとされている。 
<メーカー希望小売価格:¥635,250・消費税込み>

2009年11月17日火曜日

ヤマハ 「SR400」F.I.の採用等で新発売に。

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ヤマハのロングセラー、「SR400」がF.I.(電子制御式燃料噴射装置)を採用するなど、環境性能の強化等を受け、12月21日より発売される。
1978年3月の発売以来、シンプルな外観と空冷シングルエンジンを踏襲、幅広い年齢層に支持され続け、累計で約127,000台(2009年10月末現在/SR500を含む)が販売された「SR400」は、今回、<SRらしさの継承>をコンセプトに、F.I.の採用に伴い、燃料供給系、吸排気系、点火系などの改良、クラッチ操作荷重の低減が行われ、新作メーターパネルや立体エンブレム採用のサイドカバー等の外観の変更も施されて2010年モデルとされる。
車体色は写真のディープレッドメタリックKとヤマハブラックの2色。メーカー希望小売価格は¥577,500円(消費税込み)となった。

2009年11月10日火曜日

青山博一(あおやま ひろし)WGP250チャンピオン獲得!

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<写真提供:本田技研工業株式会社>

2009年11月8日、スコット・レーシング・チームの青山博一が、世界選手権ロードレース最終戦スペイン・バレンシアGPで、2009年のシリーズチャンピオンを獲得した。 

この最終戦、Honda RS250RWを駆る青山は、前日の予選では5番手に終わり、決勝でも苦しいレースを強いられた。スタート直後に4番手につけ、2周目には2番手に浮上するが、その後、タイトルを争うM・シモンチェリ(ジレラ)に追い上げられてポジション争いに引き込まれる。その結果、10周目にオーバーランを喫し、11番手まで後退。一方シモンチェリは、トップに浮上し、タイトル獲得へと向かうが、こちらも残り7周で転倒。その時点で、青山のタイトルが確定。残りのレースを手堅く走った青山は、7位でゴールする。今シーズン、通算4勝、7回表彰台に上がった結果261ポイントを挙げてのチャンピオン獲得だった。 

これにより世界選手権ロードレースでの日本人としては、6人目、このWGP 250ccクラスでは、2001年の加藤大治郎以来のチャンピオンとなった。
世界選手権ロードレースでは 250ccクラスは今シーズンが最後で、2010年からは新設の4ストローク600ccマシンが混走するMoto2クラスとなることから、青山はこのクラス最後のチャンピオンでもある。 
また、1959年にWGP参戦を開始したHondaにとっては、1961年に250ccクラスで初タイトルを獲得したM・ヘイルウッド(イギリス)以降、16度目のタイトル獲得であった。 

青山は、2003年全日本選手権ロードレース250ccクラスでチャンピオンを獲得。その後、Hondaがライダー育成の一環として設立した「Honda Racing Scholarship」(ライダー育成奨学制度)を受け、スカラシップの第1期生として2004年からWGP 250ccクラスにフル参戦を続けてきた。来る2010年からは、世界選手権ロードレースの最高峰MotoGPクラスにステップアップが確定しており、更なる活躍が期待される日本人ライダーでもある。

2009年10月28日水曜日

ロッシ、MotoGPクラスを連覇!

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「フィアット・ヤマハ・チーム」のV・ロッシが、世界選手権ロードレース・マレーシアGPで2年連続のチャンピオンを決めた。同時に、1996年からの世界選手権でのキャリアで通算9回目のタイトルを獲得したことになる。 

第15戦目にあたるこのマレーシアGPでは、ロッシがポールポジションを獲得したが、雨でスタートが遅れた決勝レースで、スタート直後の第1コーナーで大きく膨らみポジションダウン。ウェットコンディションの中、10番手からの追い上げとなった。しかし、レース序盤で4番手に浮上、前を行くライダーの転倒により、労せずして3番手になり、その後は、乾いてゆく路面をウェットタイヤで慎重に走り、3位でフィニッシュした。 

今シーズンは、他メーカーのライダー達に加え、チームメイトのJ・ロレンソが最大のライバルとなりタイトル争いを展開してきたが、最終戦を待たずしてロッシがチャンピオンに輝いた。

2009年10月21日水曜日

ホンダ「VT1300CX」と750ccクラスの「シャドウ」2機種を新発売。

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HONDAは11月9日より、1300ccの水冷・4ストローク・Vツインエンジンを搭載した、独創的なスタイリングのアメリカンタイプの大型クルーザーモデル「VT1300CX」を発売する。 
同時に、750ccクラスのクルーザーモデルに、シャドウ・ファントムを加え、シャドウ<750>にABSモデルを追加する。

「VT1300CX」は、2009年4月より北米で販売され、その細く長い個性的なデザインと軽快な乗り心地で好評を得ているもの。
ステアリングヘッドパイプ位置を高く配置し長いフロントフォークを採用してフロントタイヤを前方に位置させ、エンジンまでの空間を生み出す「ハイネックスタイル」と言われるデザインを特長とし、さらにスリムなフロント周りから、細身の燃料タンクや低く長い車体を経て、200/50/18のワイドタイヤとボリューミーなリヤフェンダーへと続くボディーに、光沢を押さえたメタリックカラーを施し、一方でクロームメッキパーツを多用したエンジン周りを引き立たせる手法で個性を演出している。 

1300ccの大排気量エンジンは、2,750rpmで103N・mを発生。低速域での力強いトルクが特長で、52°の狭角Vツインならではのパルスにこだわったとされる。独自の電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)の採用で国内排出ガス規制をクリアしながら様々な走行状況において優れたスロットルレスポンを実現したとされる。 

駆動系にも特長があり、メンテナンスフリーで耐久性や静粛性に優れたシャフトドライブを採用。世界初といわれるフローティング・ファイナルギアの採用、また、クランクケース後端部にスイングアームピボットを設け振動を吸収させている。 
また、680mmの低いシート高と、輸出モデルからステップ位置やハンドルバーの変更により、国内専用ライディングポジションとし、優れた足着き性と取り回しの向上を図り、余裕のある走行を楽しめるものとしている。
タイプ設定は、前・後輪連動ブレーキシステムにABSを組み合わせたコンバインドABSを搭載したVT1300CX<ABS>とスタンダードタイプの2タイプがラインアップされている。 

*メーカー希望小売価格:VT1300CX       1,354,500円(消費税込み) 
            VT1300CX<ABS>  1,428,000円(消費税込み)

 

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「シャドウ ファントム<750>」 
750ccクラスのクルーザーモデルに新たにマッシブなスタイリングの「シャドウ ファントム<750>」が加わり、11月9日(月)より発売される。 

特長あるロー&ロングボディは、ティアドロップ形状の燃料タンクとスリムなダブルシート、ショートタイプの前・後フェンダー、また前・後のホイールや太く逞しいデザインのサスペンションを採用し、さらに全身にブラック塗装が施されてワイルドで力強いイメージに仕上げられている。 
水冷・4ストローク・V型2気筒750ccのエンジンは、ホンダ独自の電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)の採用によりによりスムーズで扱い易く、足着き性に優れた650mmの低いシート、ショートタイプのハンドルバーなどの採用で、市街地における取り回しの良さとスポーティーな走りの両立も特長とされている。 

*メーカー希望小売価格:シャドウ ファントム<750>829,500円(消費税込み)




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「シャドウ<750>」にABS仕様をタイプ追加。 
大型クルーザーモデル「シャドウ<750>」にABS搭載モデルが新たに加わるとともに、カラーリング変更が行われ11月9日(月)に発売される。
このABS搭載車は、リアブレーキペダルの操作により、前・後輪に制動力を適切に配分するコンバインドブレーキシステムと、ABSを組み合わせたコンバインドABSで、簡単な操作で最適な制動性能とブレーキング時の安心感が高められるもの。 
このブレーキシステムの搭載にともない、シャドウ<750>ABSでは、リアブレーキが従来のドラムからディスクに変更された。
また、車体色は、新色のパールコスミックブラックをスタンダードとABS搭載車の両タイプに採用し、スタンダードタイプには、パールサンビームホワイトも継続された。 

*メーカ−希望小売価格 :シャドウ<750>    882,000円(消費税込み) 
            シャドウ<750>ABS  955,500円〔消費税込み〕

2009年10月7日水曜日

ホンダ「スーパーカブ110プロ」を発売へ。

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本年6月に発売された「スーパーカブ110」に新しいバージョンが追加される。
10月16日(金)に発売されるビジネスタイプの「スーパーカブ 110プロ」がそれである。
新聞配達や宅配用途に対応できる、積載性と経済性、車体の取り回しに優れた車体サイズとしてビジネスモデルとされたこのモデルは、スーパーカブ110をベースに、前後、14インチの小径タイヤを採用して取り回しの向上を図り、前後に装備された大型キャリアに合わせてフロント、リヤとも専用のサスペンションを装備していることが特長。車重の増加に合わせて2次減速も変更されている。
配達業務等の実用だけでなく、ショッピング、アウトドアレジャーにも適した仕様とされているが車体色が1色なのがやや残念なところ。
車両価格は、装備の充実分が約40,000円上乗せされた289,800円(メーカー希望小売価格・諸費税込み)。
新世代のカブとして登場したスーパーカブ110以来、低燃費、環境性能と走行性能の両立を狙ったこの排気量クラスを、ホンダは明らかに今後のコミューターの一ジャンルとしての確立を意識している様子である。
(モリ ヒサシ)

2009年10月6日火曜日

青山博一、来期MotoGPに参戦。

10月4日、ポルトガル・リスボン郊外のエストリル・サーキットで開催されたポルトガルGPを4位でフィニッシュした、目下、最後の250ccチャンピオンに最も近い男、青山博一が来期、最高峰のMotoGPクラスへの進出を決めた。
所属するパドック・グランプリ・チーム・マネージメントが同クラスにステップアップすることに伴い、エースの青山にも白羽の矢が立ったもの。
これで、来年もMotoGPから目が離せない。

 (矢沢 新)