2011年12月13日火曜日

フランスを走った。ピースサインはお約束。

Vサインか、ピースサインか、言い方が分かれるところ。でも、ライダー同士のあいさつなのだから、ピースサインかな。

先日、フランスでバイクに乗った。オートルートを最近厳しくなった速度取り締まりとカメラを気にしながら、130km/hの制限速度で走る。それでも、時々、右手首に理性が働かなくなり左車線に出てしまう。対向車線をちょっと速いスピードですれ違うライダーが左手を放していたように見えた。

少なく見積もっても相対速度は260km/hあるいはそれ以上。動態視力がよほど良いか、しっかりみていないとわからないのだが、よく見れば間違いなく人差し指と中指でピースサインを出してくれているではないか。次にきたライダーをよく見ているとやっぱりピースサインだ。

そういえば、野放し状態で飛ばせた昔だって、すんごいスピードで行き違うライダー同士がピースサインを出していた。どんなにカーブが連続するワインディングでもこれは同じである。クラッチを握るより、ハンドルを押さえつけるより、向こうからくるバイクが見えたらピースサインを出すのである。これが、フランスではお約束。それを思い出しながら、こちらもフランス流にピースサインを出し続けていると、なにやら、無性に走ることが楽しくなってきた。

どんなに過激なバイクで峠を攻めている時ですらすれ違うバイクにはピースサインなのである。むしろ、それが出来ることが格好良い。俺って上手いだろとでも言いたげな感じである。タンデムでは2人がピースサインを出してくる。思い切りバンクさせたバイクの左手を放してピースサイン。シールド越しにライダーのドヤ顔が見える気がした。(モリ ヒサシ)

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