2011年12月10日土曜日

東京モーターショー。気になったバイク達・その7

強大なパワーとか高性能感がダイレクトに表現された動的で個性的なデザイン。そしてハイパフォーマンスであることが至上。それを代表するZX-14R はカワサキファンの心をしっかり捕まえて放さないブランド力の象徴でもある。


やはり、ここにしかない期待を裏切らない、ファンならずとも納得してしまうマシン作りを続けているのがカワサキである。70年代からの”ZAPPER"や"ライムグリーン”など、カワサキのイメージを自ら表現する戦略は見事で、ブランドを確立したメーカーでもある。もちろん、それに違わない独創性を持つ技術やデザインで作り込まれた多くのバイク達があってこそのブランドディングであったことは確かだ。

懐かしい、タンデムツインエンジンのKR250が展示されているブースでは、ジャパンプレミアのNinja ZX-14R (参考出品)がやはり注目を集めていた。ZZR1400からネーミング変更されたZX-14R、カワサキらしいといえば、これ以上の存在はない。それこそ、ザッパー時代から受け継がれた大きく、マッシブでアグレッシブでもある車体デザインには、200PSを軽く上回るパワーを誇る1,441ccにまでされたエンジンが積まれ、最新の3モードトラクションコントロール、2モードのパワーモード等の最新技術も与えられている。

全長2,170mmの低く長い車体は、独特なフロントマスクから始まる凹凸のある特徴的なデザインのカウルで覆われ、大幅に新設計されたモノコックフレームを巧みに露出させながらの個性的な造形をつくりだしている。外見のみならず、装備や細部までの新たに作り込まれた部分が多く、ハイパワーなスポーツバイクでありながら、ツアラーとしても快適で実用性にまで配慮されたマシン作りもカワサキらしさを感じさせてくれた。(モリ ヒサシ)

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