CBR1000RR ベースのエンジンを低中速寄りに出力特性を見直し、アルミダイキャスト製モノバックボーンフレーム、倒立フォーク、片持ち式のプロアーム、等々の特徴より、そのご面相がうんと個性的。そして走りは思い切り楽しい。 |
いよいよ、第42回東京モーターショーも最終日。会場が変わり様々な工夫もなされ成功裏に終わりそうな気配である。とりわけ予想外に多くの人々が訪れていたのが午後6時以降の時間帯。¥500で午後8時までの2時間楽しめるのだがチケットを求めて列を作る人々の数には驚かされた。
さて、”気になったバイク達”も最終回。本当は、もっと沢山、気になったバイク達は存在するのだが、ひとまずは今、一番、欲しい、1台で一区切りとする。
4輪の展示もあり、いつも賑わっていたHondaのブースで、さりげなく展示されていた1台が、このHonda CB1000Rである。ガンダム顔の決して軽快そうとは思えない、むしろ塊感が強い、ちょっと強面でもあるこのバイク。先日、偶然にもフランスで乗ることができた。
見るからに走るぞ!といった感じのCBR1000RRのデチューン版のエンジンに、フロントに集中した前がかりの造形は決しておいそれと乗れない雰囲気を醸し出している。しかも、なんと言って1000ccエンジンなのだから、気軽に乗れる感じではない。
825mmのシート高もこのサイズのバイクで?と思わせ、さらに緊張が高まる。ところが、である。軽快だがしっかりとした実用域のパワーとトルクを備えるエンジンは、市街地走行でも扱いやすく、前のめりっぽい車体もフロントタイヤの接地感が乗り手に分かりやすい絶妙な設定がなされている。
風体とは真逆で、ライダーにフレンドリーで乗りやすい。もちろん、1000ccの排気量をもつエンジンは78Kw/9000rpmと控えめなスペックにされてはいても遅かろうはずがない。走っている最中にも何台かに出会うに至り、なるほど、この乗りやすさが人気なのだろうと実感できた。
すれ違うバイク、ライダー達とお約束のVサインをやりとりする余裕もできるくらい、どんな場面でも扱いやすく、軽快に走れるバイクであることを体感し、自分史上初めて欲しいと思ったリッターバイクであることに気がついた。(モリ ヒサシ)
いつも楽しく拝見しております。貴重な情報源になっており感謝致します。
返信削除細かいことですが、本文中にCB100Rと記述されていますので連絡致します。