2011年12月30日金曜日

東京モーターショー回顧録

24年ぶりの東京都内での開催となった東京モーターショー2011、ナイター券での割引などもお目見えして、大幅な動員アップを実現した。遡れば90年代から、環境とエコはショーにおける先進のテーマだったけれど。
大震災を経過した現在、エコはあたりまえ、そしてバイクやクルマ単体の話ではなく、バッテリーなどは住宅の電源と共有化を考えるところまで開発が一気に加速している。
そんな中で、「がんばれニッポン」という気持ちでショーを見回すと、様々な技術やアイデアで「やるぞニッポン」という気概が感じられたショーでもあった。
さて、実燃費がリッター30kmを超えようとしている自動車勢に比べると、少し見劣りする現在のバイクたち、でもデザインや走りの面白さは譲れない。そんな究極のチャレンジの一つの答えがこのバイク、ヤマハのY125もえぎ・MOEGI(参考出展車)だと感じた。
CFダイキャストフレームとリアアームはアルミ製。そしてLEDヘッドライトはジェネレーターのコンパクト化に大いに貢献するだろう。凝った塗装のフューエルタンクは3Lにして航続距離240kmとなる。
プレスフォトを見た時はスタイリングの美しいバイクという印象が強かったが、実車をみると美しさはもちろん、その新しいコンセプトに驚く。小排気量車に奢られたダイキャストフレームによる超軽量ボディ(なんと80kg!)、そして前2120インチの転がり抵抗の低い細身の大径ホイールが目を引く。実際に会場では子供から大人、女子から男子まで、好印象の声がこだまのように聞かれた。
超軽量、大径タイヤ、ベルトドライブの組み合わせは目標値80km/Lという好燃費はもちろんのこと、初代プリウスに乗った多くの人が感じた「ゆりかもめ」のような感覚まではいかないものの滑空するようで、しかも125ccとしては自転車のイメージとは裏腹に落ち着いた乗車感覚を味わえることが期待できる。
そこにはいまの日本の街のあたらしい風や音、ニオイを楽しみながら感じ取って移動できる世界があると思って間違いない。このモデルの市販へのフィードバックを期待している。(布施 和宏)

キレイに磨き上げられたエンジンとフレームのマット調の塗装の微妙なコントラストが美しい。さらにカラーメタルパーツが組み合わされドレスアップのお手本ともいえるヤマハデザインならではの仕上がり。ドライブベルトにも「MOEGI」のロゴがプリントされる

2011年12月13日火曜日

フランスを走った。ピースサインはお約束。

Vサインか、ピースサインか、言い方が分かれるところ。でも、ライダー同士のあいさつなのだから、ピースサインかな。

先日、フランスでバイクに乗った。オートルートを最近厳しくなった速度取り締まりとカメラを気にしながら、130km/hの制限速度で走る。それでも、時々、右手首に理性が働かなくなり左車線に出てしまう。対向車線をちょっと速いスピードですれ違うライダーが左手を放していたように見えた。

少なく見積もっても相対速度は260km/hあるいはそれ以上。動態視力がよほど良いか、しっかりみていないとわからないのだが、よく見れば間違いなく人差し指と中指でピースサインを出してくれているではないか。次にきたライダーをよく見ているとやっぱりピースサインだ。

そういえば、野放し状態で飛ばせた昔だって、すんごいスピードで行き違うライダー同士がピースサインを出していた。どんなにカーブが連続するワインディングでもこれは同じである。クラッチを握るより、ハンドルを押さえつけるより、向こうからくるバイクが見えたらピースサインを出すのである。これが、フランスではお約束。それを思い出しながら、こちらもフランス流にピースサインを出し続けていると、なにやら、無性に走ることが楽しくなってきた。

どんなに過激なバイクで峠を攻めている時ですらすれ違うバイクにはピースサインなのである。むしろ、それが出来ることが格好良い。俺って上手いだろとでも言いたげな感じである。タンデムでは2人がピースサインを出してくる。思い切りバンクさせたバイクの左手を放してピースサイン。シールド越しにライダーのドヤ顔が見える気がした。(モリ ヒサシ)

2011年12月11日日曜日

東京モーターショー。気になったバイク達・その8

CBR1000RR ベースのエンジンを低中速寄りに出力特性を見直し、アルミダイキャスト製モノバックボーンフレーム、倒立フォーク、片持ち式のプロアーム、等々の特徴より、そのご面相がうんと個性的。そして走りは思い切り楽しい。


いよいよ、第42回東京モーターショーも最終日。会場が変わり様々な工夫もなされ成功裏に終わりそうな気配である。とりわけ予想外に多くの人々が訪れていたのが午後6時以降の時間帯。¥500で午後8時までの2時間楽しめるのだがチケットを求めて列を作る人々の数には驚かされた。

さて、”気になったバイク達”も最終回。本当は、もっと沢山、気になったバイク達は存在するのだが、ひとまずは今、一番、欲しい、1台で一区切りとする。

4輪の展示もあり、いつも賑わっていたHondaのブースで、さりげなく展示されていた1台が、このHonda CB1000Rである。ガンダム顔の決して軽快そうとは思えない、むしろ塊感が強い、ちょっと強面でもあるこのバイク。先日、偶然にもフランスで乗ることができた。

見るからに走るぞ!といった感じのCBR1000RRのデチューン版のエンジンに、フロントに集中した前がかりの造形は決しておいそれと乗れない雰囲気を醸し出している。しかも、なんと言って1000ccエンジンなのだから、気軽に乗れる感じではない。

825mmのシート高もこのサイズのバイクで?と思わせ、さらに緊張が高まる。ところが、である。軽快だがしっかりとした実用域のパワーとトルクを備えるエンジンは、市街地走行でも扱いやすく、前のめりっぽい車体もフロントタイヤの接地感が乗り手に分かりやすい絶妙な設定がなされている

風体とは真逆で、ライダーにフレンドリーで乗りやすい。もちろん、1000ccの排気量をもつエンジンは78Kw/9000rpmと控えめなスペックにされてはいても遅かろうはずがない。走っている最中にも何台かに出会うに至り、なるほど、この乗りやすさが人気なのだろうと実感できた。

すれ違うバイク、ライダー達とお約束のVサインをやりとりする余裕もできるくらい、どんな場面でも扱いやすく、軽快に走れるバイクであることを体感し、自分史上初めて欲しいと思ったリッターバイクであることに気がついた。(モリ ヒサシ)

2011年12月10日土曜日

東京モーターショー。気になったバイク達・その7

強大なパワーとか高性能感がダイレクトに表現された動的で個性的なデザイン。そしてハイパフォーマンスであることが至上。それを代表するZX-14R はカワサキファンの心をしっかり捕まえて放さないブランド力の象徴でもある。


やはり、ここにしかない期待を裏切らない、ファンならずとも納得してしまうマシン作りを続けているのがカワサキである。70年代からの”ZAPPER"や"ライムグリーン”など、カワサキのイメージを自ら表現する戦略は見事で、ブランドを確立したメーカーでもある。もちろん、それに違わない独創性を持つ技術やデザインで作り込まれた多くのバイク達があってこそのブランドディングであったことは確かだ。

懐かしい、タンデムツインエンジンのKR250が展示されているブースでは、ジャパンプレミアのNinja ZX-14R (参考出品)がやはり注目を集めていた。ZZR1400からネーミング変更されたZX-14R、カワサキらしいといえば、これ以上の存在はない。それこそ、ザッパー時代から受け継がれた大きく、マッシブでアグレッシブでもある車体デザインには、200PSを軽く上回るパワーを誇る1,441ccにまでされたエンジンが積まれ、最新の3モードトラクションコントロール、2モードのパワーモード等の最新技術も与えられている。

全長2,170mmの低く長い車体は、独特なフロントマスクから始まる凹凸のある特徴的なデザインのカウルで覆われ、大幅に新設計されたモノコックフレームを巧みに露出させながらの個性的な造形をつくりだしている。外見のみならず、装備や細部までの新たに作り込まれた部分が多く、ハイパワーなスポーツバイクでありながら、ツアラーとしても快適で実用性にまで配慮されたマシン作りもカワサキらしさを感じさせてくれた。(モリ ヒサシ)

2011年12月9日金曜日

東京モーターショー。気になったバイク達・その6

弟分の125と同様の縦2段に配列された今流のヘッドライトデザインと太くたくましい足回りが頼もしい。厳つく張り出した燃料タンクが創り出す逆三角形?のスタイルのフロントビュー。

KTM 200 DUKE(参考出品)。わかりやすく、個性的なバイクはとても良い。見るからにシティラナバウト。しかもKTMのブランドがつくのだから。125DUKEのデビュー前に作られたプロモーションビデオで、すっかり格好良さをすり込まれてしまった身としては、元々、乗ってみたいバイクの筆頭に近い存在だった。

そこに、この200DUKEの発表である。個性的なデザインも、フレームや足回り等も、車重までもが125と同様で、違うのは水冷DHOC4バルブのエンジンのボア×ストローク。125の58×47.2mmから、72×49mmとされている。もちろん、パワーもトルクも当然上乗せされることになる。日本では高速道路に乗れるというメリットだけでなく、走りの元気度がグッと上がってくることは間違いないここが大いに魅力的。

すでに発売された地域での評判も上々で、125以上の高い評価を得ているようだ。日本でも125の発売時には十分にKTMジャパンの努力が感じられた車両価格は、今回も頑張るとのこと。50万円を切るのではないかと言われている。インド製と言うのも今の時代を感じさせるものだが、KTMと言うブランドをそのリーズナブルな価格で気軽に楽しく味わうことができるのなら、大歓迎である。

モトクロス、エンデューロ、ラリーレイドとオフロードの世界を席巻し、ロードレースでも活躍したKTMがストリートでもKTMらしいバイクをしっかりと創り出してきている。発売が待ち遠しい1台である。(モリ ヒサシ)
KTMらしい、エッジのきいたデザインと個性的なメカニズム構成が魅力的な1台。いかにも元気に走りそうなところが良い。

2011年12月8日木曜日

東京モーターショー。気になったバイク達・その5

手慣れたカスタマイズなのであろうが、流石に”無限”。そのセンスと手法はやはり一流。

Hondaのオフロードファンが待ちに待った、1台が、ワールドプレミアでもある参考出品とは言え、HondaCRF250L。5年ぶりの新型オフ系モデルの登場である。そして、その場所に同時に展示されていた、”無限”の手によるカスタマイズコンセプト車はなかなか魅力的で格好良い。

ベースとなったCRF250Lは、エンジンはCBR250Rを専用チューンし低中速域からトルクフルで、高回転域までストレスなく吹き上がる特性とされ、フレームにはスチール製オーバル断面のツインチューブを採用。フロントに倒立フォーク、リヤのプロリンクサスペンションにはアルミスイングアームをおごられている。

Hondaらしく、オフロード車の大柄な車格でありながら良好な足着き性を実現するシート高や、優れた燃費性能、リニアなハンドリング特性を持たせるなど、日常での使い勝手も追求もぬかりなく、一方で、多機能デジタルメーターの採用や、放熱性に優れたウェーブ型ディスクブレーキや、泥、石飛びなどからエンジンを守るスキッドプレートなど、本格装備も充実させている。

発売時期は、来春4月頃となりそうで、CBR250R同様のタイ生産であるために現行のXR230の¥492,450を下回るとも言われている。目下明らかにされているスペックは以下。全長/2,195mm、全幅/819mm、全高/1,195mm、エンジン種類/水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒、総排気量/249cc。車体サイズは、250cc相応のものだが、最も気になるのはその車両重量である。

ともあれ、いかにも乗りやすそうなノーマル車と、ほとんど、別物に近いカスタマイズコンセプト車。久々のHondaのオフロードバイクの発売が待ち遠しい。(モリ ヒサシ)
ほとんどすべてに手が入れられた観があるカスタマイズコンセプト車。随所にカーボンルックのパーツが使われ、スイングアームはバフがけが行われている。また、デュアルエキゾーストにされてもいる。


2011年12月7日水曜日

東京モーターショー。気になったバイク達・その4

スーパーバイクレース等でお馴染みの「テスタストレッタ11°エンジン」と独自のトラスフレームはこのモデルの動的な性能を保証する。そしてAMGデザインの衣装を身にまとうのがこの「ディアベル AMG スペシャルエディション」


ルセデスベンツ/AMGのブースの片隅に、ひっそりと置かれた1台のバイク。先日のフランクフルト・ショーで公開されたDucatiとAMGのコラボによる「ディアベル AMG スペシャルエディション」である。

メルセデスを代表するチューニングブランドである「AMG]と、独自のLツイン・エンジン、スパルタンな走りでイタリアンバイクの世界をリードしてきた「Ducati]の結びつきは、互いに参戦しているレースをサポートし合っている間柄から。

マットブラックの車体の随所に見られるAMGデザインのパーツとロゴ。専用デザインのホイールや、エキゾーストパイプ、アルカンタラシート、カーボンパーツ等、細部を見始めたらきりがないほどの仕上がりはさすがと言うしかない1台。

AMGメルセデスのオーナー向けに作られたモデルだと言うことだが、Ducatiファン、バイクファンにとっても欲しくなることは間違いない。専用のウェア等も準備されている等、至れり尽くせりなのだが、気になるのは車両価格。これが意外にも300万前後になるのではとのこと。ベースとなっているディアベルが200万を超えているモデルなのだから、”気になる”度が、”乗ってみたい”、”欲しい”に動いてしまいそうな1台である。実物を要必見。(モリ ヒサシ)
AMGによる専用デザインのエキゾーストパイプとホイール。ボリューミーなPIRELLI製の240mm専用タイヤ。随所にみられる機能的で個性に満ちた美しいデザインが楽しい。

2011年12月6日火曜日

東京モーターショー。気になったバイク達・その3



YAMAHA Super Tenere Worldcrosser(参考出品車) 。象徴的なフロントマスク。戦闘的でも挑戦的でもあり、易々と乗り手を受け付けなさそうなところが良い。

「ヨーロッパ発信のコンセプトバイク。“The Toughest Global Challenge”最も過酷な挑戦を求めるアドベンチャーライダーのために創造された、ハイスペックマシン。専用設計の軽量コンポーネントを完全装備した車体が、究極のオフロードアドベンチャーの世界をさらに押し広げる」

とは、メーカーのコメントだが、理屈抜きに、心を揺さぶられた存在である。気になる、乗ってみたい、欲しい、の勝手なランキングの中では、ダントツで欲しいバイクである。見ただけで、これに乗ってどこに行こう、どこまで走ろう、と夢想してしまう。見ているだけで嬉しくなってしまう。

昨今のツアラー人気の根底には、パリ-ダカール・ラリーから発生たこうしたビッグオフローダーの存在があったのだ。と、今更ながらに再認識することができる。まだ、こんなバイクで走れる場所が、世界中には沢山ある。そこが砂漠=砂の海だったら、最高なのだろうが、長い、長いラフロードでも、360°地平線しか見えない場所でも、どこでも良いから、こんなバイクで行ってみたい。このバイクの前で本気でそう考えている自分が居た。(モリ ヒサシ)
内に秘めた力とタフネスさを、巧みに、荒々しさと同時にある種の美しさを持つ造形で包み込んだ車体。グッときた。

2011年12月2日金曜日

東京モーターショー。気になったバイク達・その2

手前からNC700X、INTEGRA、NC700S。新しいHondaを象徴するミドルレンジのグローバルモデルシリーズである(参考出品車)
やはりHondaブースの中で気になったのは、インテグラとNC700SとXである。NC700Sはネイキッドスポーツとしてモダンでシンプルなシルエットを基調に、躍動感あふれる力強いデザインと、モーターサイクル本来の操る楽しさを味わえる素直なハンドリング特性を融合させたモデルで 、足つき性が良好で安心感のある低シート高と、軽快なネイキッドスタイルで、気負わず気軽にライディングが楽しめる。スタイリングはモーターサイクル本来の機能美を満たしながら、ライダーの居住スペースと、十分な容量を確保したラゲッジスペースを両立させた。NC700S は今までにない快適性を体感できる新しい価値を備えたモデルとされている。


一方のNC700Xは、今、欧州では大流行のクロスオーバーモデル。都会での存在感、自然の中でも映える躍動感あふれる力強く洗練されたデザインを特徴に、アップライトなポジションによるオンロードでの快適性と行動半径を広げる機動力を実現し、通勤・通学など、市街地で思いのままに使いながら、時にはロングツーリングまで、自由で幅広いライフスタイルを拡げられる。従来のモーターサイクルの魅力に加え、十分な容量のラゲッジスペースなど、従来以上に楽しさの枠が広がる新たな価値を創造できるモデルとのこと。


そして、いよいよ走り出すINTEGRA。これも、ある種のクロスオーバーといえなくもないような気がするが、優れたハンドリング特性によりもたらされるモーターサイクル本来の操る楽しさや、第2世代のデュアル・クラッチ・トランスミッションによるオートマチックでありながら力強いダイレクト感ある走りが実現されており、。モーターサイクルの爽快さや機動性と、コミューターの利便性を高次元で両立させたモデルとされる。


そして、とても、気になるのが、この3機種の心臓部である700cc2気筒のパワーユニット。低中速域を重視した特性でどこまで、スポーティーであったり力強さを乗り手に感じさせることができるのかが大きな興味の的。さらに、NCのSとXではそれぞれの車体構成による個性がどのくらい明確に感じられるかも大きな関心事である。加えて、INTEGRAはそのパワーユニットと第2世代のDCTの相性。迫力ある車体は果たして走りの楽しさを感じことができる仕上がりとなっているのか今から発表が待ち遠しい。(モリ ヒサシ)


NC700S Dual ClutchTransmission カスタマイズコンセプト(参考出品車):スタイリングをそのままに、多様な用途にお使うことをイメージし、カスタマイズの方向性の一つを示すコンセプトモデル。多様なライフスタイルに対応するトップボックスを装着するなど、ベーシックなカスタマイズ例。
NC700X カスタマイズコンセプト(参考出品車):週末、郊外へのツーリングをイメージし、NC700X の持つ躍動感あふれる力強いデザインに調和。行動派のミドルツアラーとして提案の一例。
INTEGRA カスタマイズコンセプト(参考出品車):カテゴリーに縛られない自由な発想で使うことをより具現化したカスタマイズの方向性を示すモデル。豊富なラゲージスペースで、様々なライフスタイルで使えるカスタマイズ例である。

東京モーターショー。気になったバイク達・その1

マットシルバーの塗色と造形が美しい。EVレーサーRC-E(参考出品車)
今年から再び東京で開催される「東京モーターショー」だから、なんとなく嬉しい。ところ変われば...。だけではなく、世相を反映してというところもあるのだろう、一昨年よりも少し大人っぽく、上品な雰囲気の展示がなされているように思う。


とまれ、無類の新しもの好きの僕には、気になったバイク達、乗ってみたいバイク達、欲しいバイク達が沢山並んでいて、一般公開に先立ってのいわゆるプレスデーはとても楽しく有意義な2日間であった。


本当に気が多いので、どれとは絞り込めないのだが、気になったバイク達を少しずつ紹介していこう。

まずは、Hondaのブースに展示されているRC-E。スーパースポーツをEV 化し、走りの歓びを追求したスポーツモデルとされ、スタイリング、カラーリングは、Honda スーパースポーツの原点である往年のレーシングマシンRC のイメージをモチーフとし、シンプルかつモダンなボディデザインにエモーショナルなグラフィックを採用したとのこと。

また、動力源であるバッテリーは従来の燃料タンク位置と車体下部に配置し、さらにモーターをスイングアームピボットと同軸とすることでマスの集中化を徹底。250cc クラスのコンパクトな車体サイズとEV ならではのトルクフルでスムーズな走りによるスーパースポーツの将来に向けた提案モデル。

でも、とても気に入ったのは、やはり、シンプルで美しいデザイン。コンパクトで適度にグラマラスなのもとても良い。EVだから出来たというわけでなあるまいし、レシプロエンジンを載せたバイクだってこれくらい思い切ったデザインをして欲しい。乗ってみたい度では確かにEVであることにも惹かれるが、NSF250Rに積んだエンジンをデチューンして載せてもらいたいなぁととても思ったモデルだった。(モリ ヒサシ)
凝縮されたエネルギー感を漂わせ、今にも走り出しそうなリアリティーと迫力が感じられた。