シーズン6勝目を挙げて、自身4度めの世界チャンピオンとなったトニー・ボウ。
トライアル世界選手権に参戦する、REPSOL MONTESA HONDA のトニー・ボウ(スペイン23 歳)は、第7戦イタリアグランプリを終え、2010 年のシリーズチャンピオンを獲得した。これにより、ボウはトライアル世界選手権アウトドアの4 年連続でタイトル獲得という快挙を達成したことになる。
ボウは、今シーズン序盤で早くも2勝を挙げ、その後もコンスタントに表彰台の常連となってポイントをリード。第5 戦フランスGPと第6 戦サンマリノGPの両大会でも優勝し、ライバル達を寄せ付けない圧倒的な強さでチャンピオンシップに王手をかけ、このイタリアGPに望んだ。
イタリアGPの会場は、ベルガモから約60キロ北に位置するイタリアアルプスの麓の山村フォッポロ。ボウは、このスキーリゾートを流れる急峻な川や険しい地形に点在するセクション1 から8 まで完璧な走りでオールクリーン。しかし、第9 セクションでは、痛恨の5 点を喫するものの、その後、1 ラップ目の15 セクションを終え、減点11。2 ラップ目は、減点数を1 に抑えた完璧な走りでイタリアGPを制覇。
今大会では、5位以内に入れば、チャンピオン獲得が掛かっていたがそのプレッシャーをものともせず、最後まで自身の力を発揮し3連勝で、トータルポイントを185とし、最終戦を待たずしてチャンピオンとなった。
また、藤波貴久は、第6 戦までで135 ポイントを獲得してランキング2番手に付けるが、ライバルのGAS GASのアダム・ラガ(スペイン)も同ポイントで、この第7戦は2人にとってポジションを守るための大切な大会となった。
この大会、ラガはボウに迫るパフォーマンスを見せるものの、対する藤波は、1 ラップ目前半で3 度の減点5を出すが、後半以降は調子を上げ辛うじて3 位を獲得。これにより、ラガの152ポイントに対し、藤波は150ポイントとなった。次回、9月5日に開催される最終戦チェコGPは、藤波にとって今シーズンで最も大切な戦いとなる。
このイタリアGPでは3位の藤波。ランキング2位をかけて最終戦に臨む。
(写真提供:本田技研工業株式会社)
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