2010年6月30日水曜日

VFR1200F Dual Clutch Transmission、7月29日に発売!

mc1006001L.jpg


二輪車用としては世界初の有段式自動変速機(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を搭載した、大型二輪スポーツツアラー「VFR1200FDualClutchTransmission」が7月29日(木)、Hondaから発売される。


同車は、VFR1200Fの車体やエンジンをベースに、新たに世界初の有段式自動変速機(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を搭載したもので、独特のビート感とサウンドを持つ力強い出力特性のV型4気筒エンジンとあいまって、簡単な操作で上質なスポーツライディングを楽しむことを可能としながら、伝達効率に優れた機構により燃費性能においても従来のマニュアル・トランスミッションと同等以上の性能を実現している。


また、価格は新機構を採用しながらも、マニュアル・トランスミッション車に対して、メーカー希望小売価格は10万円(消費税込10万5,000円)高の¥1,680,000(税込)とするなど、魅力的な価格が実現されている。


VFRシリーズは、スポーティーな走行はもとより高速道路などを使ったロングツーリングにも適したエンジン特性と車体特性から、40〜50代のベテランライダーを中心に好評を得ているモデル。今回のタイプ追加により、VFR1200Fは従来からのマニュアル・トランスミッション車と、デュアル・クラッチ・トランスミッション車の2タイプとなり、よりユーザーの嗜好にあった選択を可能としている。


VFR1200F デュアル・クラッチ・トランスミッションの製品情報はここから。


また、マニュアル・トランスミッション車の詳細は、当Webのからホンダ「VFR1200F」インプレッション。<続編>でご覧いただけます。


なお、実車はHonda青山本社ビル1階に展示中。


「VFR1200FDualClutchTransmission」のインプレッションは、7月20日(火)に等Webサイトでお伝えする予定です。



2010年6月27日日曜日

オランダGPはロレンソがポールtoフィニッシュ。

ポールポジションからここでも#99のロレンソがレースをリードする。



気まぐれな天候変化で有名なアッセン・ファンドレンテサーキットだが、80周年めの今年は好天に恵まれた。


この記念の大会で、J・ロレンソ(Fiat Yamaha Team)は今シーズン4勝目を飾った。ロレンソはこのオランダGPとは相性が良く、125ccクラス、250ccクラスでも優勝経験があり、ダッチTT優勝は今回で3回目。


前回のイギリスGPでの優勝で波に乗ったロレンソは、この週末も好調で、フリープラクティス初日、プラクティス、予選ともにトップタイムをマークする。


ロレンソは、決勝でも絶好調で、ポールポジションからの好スタートでトップに立ち、レース序盤ではD・ペドロサ(Repsol Honda Team)、C・ストーナー(Ducati Team)に徐々に追い上げられるものの、レース中盤、燃料が減ってマシンが軽くなるとハードコンパウンドタイヤの利点を生かし、再びペースを上げて、圧勝。シリーズポイントでも、リードを47ポイントに拡げてトップを維持している。


一方、Hondaのエース、D・ペドロサは、スタッフの懸命な努力によって前日までのマシンの問題を解決し、朝のウォームアップ走行では好ましいセッティングを見出すことに成功した。その結果、予選7番手から、スタート時に大きくジャンプアップに成功し、優勝こそ逃したものの、ファステストラップをたたき出して2位に入賞。同時に、ポイントスタンディングでも2番手を取り戻した。


3位には、予選3番手のポジションからスタートし、前半ではペドロサとともにロレンソを追撃、後半やや遅れながらもポジションを守ったC・ストーナー(Ducati Team)が入り、今シーズン初の表彰台に立った。


また、日本から参戦した秋山耕祐は、15位で目標の完走を果たした。


なお、次回のバルセロナでは欠場が続くV・ロッシに代わって吉川和多留が出場する。

土曜開催が伝統のオランダGP。金曜の予選結果。

mgp100625_Assen_KousukeAkiyoshi.jpg

急遽、代役参戦する秋吉耕佑。まずは完走を目標に決勝に挑む。(写真提供:本田技研工業株式会社)


ロードレース世界選手権第6戦はオランダGP。ダッチTTと呼ばれた頃からの伝統に従って、今年も6月の最終土曜日が決勝となるため、金曜には予選が行われた。


バックストレートのシケインが廃止され、アベレージが向上した今年のアッセンの4.555kmのコースでの予選は、絶好のドライコンディションの中で行われた。結果、トップから1秒差以内にヤマハ、ホンダ、ドゥカティ勢の9台がひしめき合う予想通りの接戦となった。


そんな中、昨年のここオランダGPの覇者でもあり、前回のイギリスGPで優勝したヤマハのJ・ロレンソ(Fiat Yamaha Team)が、1'34.515(303.6km/h)でポールポジションを獲得。この後の決勝に臨む。


2番手は、Honda勢の中で目下絶好調のR・D・ピュニエ(LCR Honda MotoGP)で1'34.797。前戦のイギリスGPで2番グリッドを獲得したデ・ピュニエはここにも好調を持ち込み、午後の予選ではソフトタイヤのパフォーマンスを最大限に生かして、今大会も2番手を獲得。3番手は、1'34.803を記録したC・ストーナー(Ducati Team)。

4番手には、イギリスで3位に入ったB・スピアーズ(Monster Yamaha Tech3)がやはり好調をキープして1'34.926をマークして食い込み、A・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)が6番手、サスペンションのセッティングに悩みながらD・ペドロサ(Repsol Honda Team)は7番手となった。


前戦イギリスGPで転倒負傷した青山博一(Interwetten Honda MotoGP)の代役、秋吉耕佑は15番手。初めてのコースを着実に攻略。青山のマシンを徐々に自分のセッティングに変更しつつタイムを上げてきた。決勝レースでの健闘に期待したい。

2010年6月24日木曜日

今年も"8耐"を青山で!「Live in AOYAMA 鈴鹿8時間」開催。

涼しいインドアの大画面で"8耐"の生中継を観戦中。昨年の開催風景。


来る7月25日(日)、Honda青山本社ビル1階ショールームで、「Live in AOYAMA 鈴鹿8時間耐久ロードレース生中継」が開催される。


1986年に日本初の鈴鹿8耐の衛星生中継イベントとして開催され、以来、大勢のファンに、熱く長いレースをHondaウエルカムプラザの大画面で放映し、その迫力と魅力を余すところ無く伝えてきたこのイベント、今年もインドアの快適な環境の中で"8耐"を満喫することが出来る。


鈴鹿に行けなかった人はもちろん、ちょっと"8耐"を見てみたい人、家族連れでも気軽に観戦できるのも大きな魅力。また、今年も、長丁場のレースを楽しむには欠かせない"ネオ屋台"と呼ばれるフードコーナーも設けられる。


この夏も、青山で鈴鹿8耐が観戦できる。


「Live in AOYAMA 鈴鹿8時間耐久ロードレース生中継」
■開催日 2010年7月25日(日)
■時 間 10:00時 開場
                11:00〜20:30 生中継(予定)
■会 場 Hondaウエルカムプラザ青山
                東京都港区南青山2−1−1本田技研工業株式会社Honda青山ビル1F
                TEL:03−3423−4118
              (地下鉄銀座線/半蔵門線/大江戸線「青山一丁目」駅下車)
■入 場 無料


 ※当日は四輪駐車場の利用ができないため、公共交通機関を利用のこと。


aoyama8h_22.JPG


レース以外のお楽しみネオ屋台フードコーナーも特設される。


      

2010年6月22日火曜日

MotoGP 第5戦イギリスGP

2010062101_03.jpg

オープニングラップからトップにたったロレンソ#99がレースをリードする。


第5戦イギリスGPが、6月20日、イギリス、ノーザンプトン近郊のシルバーストーン・サーキットで開催された。ここでのロードレース世界選手権開催は、1986年以来の24年ぶり。


予選は、今シーズンで最も激しいアタック合戦となり、ホルへ・ロレンソ(ヤマハ)が、セッション終盤にトップタイムをマークしてPPを獲得。初めてのこのコースでホンダ勢の中で最も好調な走りを見せたランディ・デ・ピュニエ(LCR Honda MotoGP)が2番手につけ、3年ぶりのフロントローを獲得。そのデ・ピュニエと激しくポジション争いをしたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は3番手。その2人に僅差で続くアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)が4番手となった。


決勝では、ポールポジションから絶好のスタートを切ったロレンソがホールショット。トップで1コーナーを立ち上がった後は、ペドロサに追いつかれてバトルとなり何度か順位を入れ替えたが、周回を重ねるうちにリードを拡げ、そのまま独走でチェッカーを受けた。


2位には、予選4番手から好スタートを切ったドヴィツィオーゾが入り、今季ベストリザルトを獲得。


3位には、デ・ピュニエ、ニッキー・ヘイデン(ドゥカティ)、ケーシー・ストーナー(ドゥカティ)とし烈なポジション争いを制したベン・スピーズ(ヤマハ)が入った。


第4戦のイタリアGPで復活の兆しを見せたペドロサは、土曜日の予選と決勝前のウオームアップで、2度の転倒が影響し、8位と不本意な結果に終わる。


結果、ポイントスタンディングでは、ロレンソが一歩リードして115ポイントとなり、それを、78ポイントを獲得し2番手に浮上したドヴィツィオーゾ。73ポイントでペドロサが続いている。


また、青山博一は、朝のウオームアップで転倒。腰を強く打ち、サーキットの医務室からオックスフォードの病院へ運ばれる。再検査と治療の結果、その後の情報はまだ入っていないが、オランダ、カタルニアと続く連戦の出場は微妙な状況となっている。


第6戦は、6月26日のオランダGP。17のコーナーと短いストレートで構成されるアッセン・サーキット。めまぐるしく天候が急変する「ダッチウエザー」も有名なコースで開催される。


2010年6月16日水曜日

BRDカブ用マフラー試乗会 (News関東ローカル)

6月19日(土)、"ドライバースタンド川越2りんかん"で、BRD製品の展示、試乗会が開催される。


当日は、午前10時半から午後8時まで、モト・チャンプ誌で取り上げられ、当Webでも紹介したBRDウルトラカブ110、さらにはウルトラ化されたカブ110プロも用意されいて、驚きのそのポテンシャルを体感することができる。


会場:Driver Stand 川越2りんかん
住所:埼玉県川越市広栄町10−8
電話:049−243−7442


詳細は http://driverstand.com/tenpo/252/ からご確認下さい。


brd_cub_exp.jpg

本当に、静かで速い、大人のカブ用マフラー。これにSTDのヒートガードが取り付け可能。
BRDのWebサイトからも性能を確認できる。http://www.brd.co.jp/

久々のシルバーストーン。この後のMotoGP。

mgp8004.jpg

ドニントンのレコードホルダーD・ペドロサ。シルバーストーンでもレコード更新なるか。

(写真提供:本田技研工業株式会社)



本来なら第3戦に予定されていた日本GPが、アイスランドの火山噴火の影響で開催延期になるというハプニングに見舞われた今年のロードレース世界選手権、第4戦のイタリアGPでは、Hondaのマシンの戦闘力の向上とともにD・ペドロサが調子を取り戻し、ようやく、トップライダー達によるレースが期待されたが、このクラスの絶対王者V・ロッシが転倒で負傷し、戦線から離脱する。決勝レースはペドロサの圧勝だった。


ロッシは、第10戦のチェコGPの復帰を目指して、目下治療に専念中であるために、しばらくは、ロッシのいないGPが続くことになりそうだが、他のライダー達はもちろん健在で、マシンのポテンシャルもライダーのレベルも拮抗してきた感があり、このシリーズ、序盤からいよいよ目が離せない状況になってきた。


第5戦は、1986年以来、久々にイギリスGPの舞台となるシルバーストーン。ここは空軍基地の滑走路を使った世界で最も古いサーキットの一つであり、高速コースとしても名高い。高速レイアウトであることに大きな変化はないが、先頃、改修され正式にオープンしたばかりで、F-1より一足早くMotoGPで使用されることになる。


これまでイギリスGPの舞台となっていたドニントン・パークでのラップレコードが、ペドロサの163,253km/hであるのに対し、シルバーストーンのレコードは、1983年にケニー・ロバーツが記録した192,27km/h。


もちろん、ポイントリーダーのJ・ロレンソ、ペドロサ、A・ドヴィツィオーゾをはじめチャンピオンシップを熱く戦う若手ライダーたちの活躍も期待したいが、新たなラップレコードが生まれるかにも興味津々である。


そして、MotoGP一年目の青山博一も、トップテン入りを目前に善戦中。そろそろ活躍が期待できそうだ。


MotoGP第5戦のイギリスGPは、この週末、6月20日(日)に決勝を迎える。そして、6月26日のオランダGP、7月4日のカタルニアGPと3連戦が幕を開ける。

2010年6月14日月曜日

SUZUKA 300kmと鈴鹿8時間耐久レース情報。

jg100613103L.jpg

鈴鹿300キロで2位になった高橋巧とHondaCBR1000RRK。


真夏のビッグイベント"鈴鹿8時間耐久"の前哨戦とも言える、「鈴鹿300Km耐久ロードレース」が、鈴鹿サーキットで行われた。


このレースは、8耐のシュミュレーションの意味合いもあり、海外からのライダーや、チームの参加もあり、また、どのチームも、本番さながらに、チームを組むライダー同士の調整やマシンのセッティング、チームスタッフとの連携を確認しながらレースを進めるところも見所となった。


そんな中、決勝当日の6月13日(日)は、スタート直前に曇り空から雨が降りだし、レース進行が遅れるという、波乱の幕開けとなった。


レースは、全日本選手権のポイントリーダーでもある高橋巧(MUSASHI RT HARC-PRO)が予選2番手からホールショットを決めるが、この1周目から多くのライダーがポジションを入れ替える混戦が繰り広げられる。


さらに、天候の急変と、コースコンディションの変化も加わり、目まぐるしくトップが入れ替わり、各チームともタイヤ選択と交換、ピットワークと、難しいレース展開を強いられた。


結果、300キロを2時間02分30秒192で走り切った酒井大作/青木宣篤(ヨシムラスズキwithJOMO)が優勝。2位には高橋巧/中上貴晶組、3位には秋吉耕佑(F.C.C.TSR Honda)となった。


また、同日、7月25日(日)に開催される"コカ・コーラゼロ"鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦するHondaチームの陣容が発表された。


Honda は、国内で活躍するライダーをはじめ、海外の選手権に参戦するライダーを起用する以下のチームで33回目の開催を迎える"8耐"に臨む。


Honda DREAM RT 桜井ホンダは、昨年の鈴鹿8 耐で3 位を獲得した経験のある亀谷長純(埼玉県 33 歳)とオーストラリア選手権に参戦するウェイン・マクスウェル(オーストラリア 27 歳)を起用して、今年も上位を狙う。


F.C.C. TSR Honda は、昨年も同チームから鈴鹿8 耐に参戦した秋吉耕佑(静岡県 35 歳)と現在スーパーバイク世界選手権に参戦しているジョナサン・レイ(イギリス 23 歳)、さらにロードレース世界選手権Moto2 クラスで活躍する高橋裕紀(埼玉県 25 歳)でチームを構成する。


また、Keihin Kohara Racing Team は、鈴鹿8 耐で3 度の優勝経験のある伊藤真一(宮城県 43 歳)とスーパーバイク世界選手権に参戦している玉田誠(愛媛県 33 歳)の実力派ベテランペアで鈴鹿8耐を戦う。


そして、MUSASHI RT HARC-PROは、2008 年の鈴鹿8 耐に優勝し、現在は英国スーパーバイク選手権で戦う清成龍一(埼玉県 27 歳)と、高橋巧(埼玉県 20 歳)を起用。第3 ライダーに若手の中上貴晶(千葉県 18 歳)を起用する。


これらのチームで採用するHonda CBR1000RR を、株式会社ホンダ・レーシング(HRC)が技術的なサポート活動を行うとのこと。

2010年6月10日木曜日

バレンティーノ・ロッシのその後。

6月5日(土)、地元イタリアGPでのフリー走行中に転倒し、右足首上の脛骨開放骨折したV・ロッシ(FIAT YAMAHA TEAM)は、その後の手術も無事終了し、回復に向かっている。6週間程度は松葉杖をつかって足への負担を減らさなければならない様子で、それからのリハビリの結果次第でレースへの復帰時期が決まりそうだ。


14年前にマレーシアGPでグランプリデビューし、以来、230回の決勝レースに出場し続けてきたロッシにとって、今回が初めて大きな怪我で、初の欠場となった。早期の回復とレースへの復帰に期待したい。

2010年6月7日月曜日

D・ペドロサ、MotoGP、今期待望の1勝。(イタリアGP)

mgp3-1.jpg
7万人を超えるファンで埋めつくされたムジェロ・サーキットでのイタリアGPのMotoGPクラス。
ポールポジションのペドロサがスタートからレースをリードして行く。


世界選手権ロードレース第4戦、イタリアGP(ムジェロ・サーキット)は、6月のトスカーナらしい好天と32°の猛暑の中での開催となった。


6月6日(日)MotoGPの決勝レースでは、2戦連続でポールポジションを獲得、マシンの仕上がりの良さがうかがえたダニー・ペドロサ(Repsol Honda Team)が、スタートからトップに立ち、完璧なレース展開から独走、今期初勝利を飾った。ペドロサにとっては昨年の最終戦以来の優勝であり、チームにとっても待ちに待った1勝目となった。


第2戦のスペインGPでは、トップを走りながらも終盤ペースを落としての2位。第3戦のフランスGPでも優勝争いに加わりながら5位に終わったペドロサだが、このイタリアでの勝利によって、今大会は、V・ロッシが土曜に転倒、骨折して欠場したこともあり、ランキングでも2位に浮上。タイトル争いの主役の仲間入りを果たした。


また、地元のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)は、目下のポイントリーダーであるホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)と2番手争いでレースを盛り上げるが、3位でゴール。2位にはロレンソが入った。


全18戦の長いシリーズとなるMotoGPクラス、さらに白熱したレースが展開されそうな気配である。



mgp3-2.jpg

久々のD・ペドロサの一人旅。マシンも十分に仕上がってきた様子だ。

(写真提供:本田技研工業株式会社)


速報! トライアル日本GP。2日目はA・ラガが優勝。


0606007L.jpg

不本意な結果で11回目の日本GPを終えた藤波貴久。残る6戦の活躍に期待



好天に恵まれた、"ツインリンクもてぎ"の特設セクションは、前日の大会で使われたままの状態で、所々が荒れていた。さらに、競技が進み、木陰の泥濘が深く残ったままに、乾いたロックは表面が削れもろく崩れやすくなって行く。


そんな中、前日、3位のアダム・ラガ(GASGAS)は、先行する2人のライダーの走りを見ながら、慎重な走りを展開し、1ラップ目を他を大きく引き離した12点の減点で終える。マシンの特性もこの日の"もてぎ"にフィットしていたようだ。第2ラップはやや調子を落として19点の減点となりながら、リードを守り切って今期初の優勝を飾った。


昨日の優勝により、新しいレギュレーションで下見が出来ない中で、真っ先にセクションにトライしなくてはならないトニー・ボウ(REPSOL MONTESA HONDA)は、1ラップ目の序盤を快調にこなしながら、中盤で崩れ、3つのセクションで5点を出してしまい21点の減点を残し、そのマイナスを2ラップ目に挽回できずに2位に終わる。


藤波貴久(REPSOL MONTESA HONDA)は、前日の結果を引きずってしまった。故国での大会のプレッシャーもいつもより大きく感じていたのかもしれない。明らかに緊張したまま、この日の1ラップ目を迎え、5つのセクションで5点を喫してしまい、2ラップ目のそれをカバーすることができずに結果4位となった。


今年で、11回目を迎えた伝統のトライアル世界選手権・日本GPは今年も2日開催で行われた。とりわけ2日目は天候にも恵まれ例年より多くの観客が会場に詰めかけた。


もちろん、永く世界で戦う藤波貴久を一目見るために集まったファンがそのほとんどで、藤波のトライにはどのセクションでもぎっしりと人々が詰めかけた。藤波の今シーズンの活躍を期待するとともに、ちょっと、気が早いが、来年のこの大会の開催と藤波の変わらない挑戦が今から待ち遠しい。


0606002L.jpg


左から2位のT・ボウ、1位のA・ラガ、3位のF・ファハルド。2日とも上位3名が同じ顔ぶれだった。

(写真提供:本田技研工業株式会社)

関連記事「トライアル世界選手権・日本GP雑感」もご覧下さい。


2010年6月6日日曜日

速報!トライアル日本GP、1日目、T・ボウが優勝。

チャンピオンのトニー・ボウ(REPSOL MONTESA HONDA)が、2位のジェロニ・ファハルド(BETA MOTOR)に13点の差を付けて、大会1日目(6月5日・土)、15セクション・2ラップを総減点31で圧勝した。


藤波貴久(REPSOL MONTESA HONDA)は、参加ライダー達に比較的容易だと思われていたセクションを前夜から雨が状況を変えた中、最初に臨んだ第1、2セクションこそクリーンするものの、その後、調子が上がらず、1ラップ目に3番手にとなり、2ラップ目にそれを挽回できずに終わる。


結果、減点ではトータルで3番手のアダム・ラガ(GAS GAS)と同減点ながら、減点もクリーン数も同様だったために、減点1の数で順位が決まることになり、4位となった。


前日の下見からのセクション状態の変化が、とりわけ、前回の優勝者がトップでスタートしなければならない 新レギュレーションは、トップでスタートしたこの日の藤波には不利に働いたかもしれない大会1日目だった。2日目の活躍に期待したい。


wtj1-1.jpg

今期、3勝目をあげたトニー・ボウ。(写真提供:本田技研工業株式会社)

2010年6月3日木曜日

ゴールドウイン モーターサイクル Web Storeオープン。

goldwinwebstore1.jpg


モーターサイクルウエアのトップブランド、「GOLDWIN」のウェブストアがオープンした。


「ゴールドウイン」と言えば、唯一のスポーツウエアメーカー発のモーターサイクルウエアとして、最新の機能素材をふんだんに使用し、機能を徹底的に追求した製品は、高機能で信頼性と耐久性が特長のブランド。


とりわけ、20年程前から業界に先だって開発、製品化されたオールウェザー機能の製品は、その高機能と完成度は群を抜いたもので、かつ優れた使い心地で内外のベテランライダーに高い評価を得ている。


それらの中には、防水、防寒は言うまでもなく、クーリング性能に近い、高い通気性が与えられたエアスルーシステムも兼ね備えた、ジャケットだけでなく、パンツも、オールシーズン使用できるアイテムもラインナップされている。


ゴールドウイン・ブランドの商品はこれまでも、全国のバイクショップや用品専門店で購入が可能だったが、このウェブストアがオープンしたことで、近くに販売店がない地域でも、一層手軽に製品の購入が可能となった。


また、このサイトならではの、フルライナンプがいつでも確認できることは魅力的であり、他にも20を超えるブランドの通販サイトを運営するメーカーの公式通販サイトならではの安心感も高い。


この先の梅雨には必ず必要になるレインギヤ、夏、話題になりそうな高機能アンダーウエアのマキシフレッシュ等のラインナップも豊富で、また、会員登録をすると送料が無料になる。代引き手数料もかからないという特典も嬉しい。


以下のURLからアクセスをお薦めしたいウェブストアである。

http://goldwinwebstore.jp/shop/u_page/motorcycletop.aspx


<モリ ヒサシ>