新世代の「CBR250R」は、初代が4気筒であったのに対し、扱いやすさを優先したシングルエンジンとされている。
10月27日、Hondaは、タイの生産会社であるタイホンダマニュファクチュアリングカンパニー・リミテッド(以下、タイホンダ)から新型のロードスポーツモデル「CBR250R」をこの11月より発売することを発表した。
このモデルは、開発段階から日本とタイで研究開発を進め、世界各国の多様な嗜好に応えるため、"Sport Quarter for One World, CBR250R"をコンセプトに、初心者からベテランまで幅広い層が、モーターサイクルを操る楽しさを体感できるモデルとして開発された。
エンジンは、扱いやすい新開発の水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ・単気筒250cc。電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)に加え、O2センサーの採用や、マフラー内に装備した触媒装置(キャタライザー)との相乗効果により、欧州排出ガス基準Euro3、ならびにタイの第6次エミッション規制値に適合する高い環境性能をも実現している。
フレームは、剛性の高いトラス構造のダイヤモンドフレームを採用。軽量・コンパクトで、スポーツモデルとしての軽快なハンドリングと安心感のある操縦特性とされ、車体にはフルカウルを装備し、エンジンやライダーに与える走行風を、最適にマネージメントする形状としながら、先進性の高い造形美溢れるデザインが採用されている。
安全技術においては、250ccクラスのロードスポーツモデルとして世界初となる、コンバインドABSをタイプ設定。コンバインドABSは、前・後輪連動ブレーキシステムCBS(コンバインド・ブレーキシステム)に、急制動時などの車輪ロックを回避するABS(アンチロック・ブレーキ・システム)を組み合わせ、制動時における車体挙動の安定性をより高めるシステム。なお、現時点でこの「CBR250R」の車両価格、スペック等の詳細は不明。
また、この「CBR250R」は、タイホンダで生産される最大排気量車で、かつ初の本格的なロードスポーツモデルであり、昨年より同社で生産を開始した125ccスクーターPCXに続き、アセアン地域をはじめ、日本、欧州、北米、オーストラリアなど幅広い地域に輸出されるグローバルモデルとして展開。日本国内での発売は、2011年の春の予定となっている。
生産拠点となるタイホンダは、1967年に二輪車の生産を開始。1988年のカブ100EXより日本への輸出を開始し、二輪車の累計生産台数は1,800万台(2010年6月末時点)を突破し、アジアはもちろん欧州地域などの海外へ幅広く輸出を行っており、二輪車生産のマザー工場である熊本製作所で培った生産技術やノウハウを基に、高品質な製品の供給体制を一層強化している。
加えて、インドのホンダモーターサイクルアンドスクーターインディアプライベート・リミテッドでも、来春からこのCBR250Rの生産を開始し、インド国内をはじめ南米の国々に輸出する予定であり、Hondaは多様化するインドの二輪車マーケットにおいても、タイホンダとともに部品や素材などのグローバル調達を効果的に行うことで、より求めやすい価格で製品を提供する予定。
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