2010年10月13日水曜日

マレーシアGPでロレンソがチャンピオンに。

MotoGP3シーズンめでチャンピオンに輝いたロレンソとチームの面々。


10月10日に開催されたロードレース世界選手権第15戦マレーシアGPで、ホルヘ・ロレンソ(FIAT YAMAHA TEAM)が3位を獲得、自身初のMotoGP世界チャンピオンに輝いた。ヤマハにとってMotoGPでのライダータイトルは2008年、2009年のバレンティーノ・ロッシに続く3年連続のタイトル獲得となる。また、チームメイトのロッシはこのレースで今シーズン2勝目を飾った。


ポールポジションのロレンソは、好スタートから序盤で首位に立ち、直ぐ後ろにA・ドヴィツィオーゾ((Repsol Honda Team)がつけ接近戦が展開されるが、9周目にドビツィオーゾに先行を許してしまう。さらに、次の周には追い上げてきたロッシに抜かれ3番手に後退するものの、タイトルのかかったこのレースを大切にかつ安定したペースで走り抜いて3位でゴール。トータル313ポイントを獲得し、ランキング2位のD・ペドロサ(ホンダ)に85点差をつけ、残り3戦を残しタイトルを決定した。

また、予選は6番手、スタート直後は11番手だったロッシは着々と追い上げ、4周目には単独3位に浮上。その後、ドヴィツィオーゾとロレンソの差を着実に詰めていき10周目にロレンソ、11周目にドヴィツィオーゾをパス。終盤の16周目に一時ドビツィオーゾに先行されるがすぐ抜き返し、トップを守ってゴールした。


なお、このレースでは、日本の青山博一が、予選14番手からのスタートにも関わらず、7位でフィニッシュ。今シーズン自己最高の成績を挙げた。


ロレンソは、1987年スペイン生まれの24歳。2002年に世界選手権125ccクラスにデビューし、2005年からは250ccにステップアップ。2006年、2007年の同クラスのチャンピオンとなり、2008年からMotoGPクラスに参戦。初年度をランキング4位で終えてルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝き、翌2009年はランキング2位。そして今シーズンは、どのコースのどんな状況でも安定した速さと強さを見せてタイトルを獲得した。


この週末(10月17日)は、新チャンピオンのロレンソが好きなフィリップアイランドでのオーストラリアGP。一方、ロッシは数年間勝っていないこのコースでそろそろ勝ちたいと語っている。ペドロサに変わって今回も活躍したドヴィツィオーゾもトップの常連になりそうな気配を見せ、青山のさらなる活躍も期待される。終盤になってもMotoGPからは目が離せない。


日本GPではチームメイト同士とは思えないバトルを演じたロッシ(後)とロレンソ。ここでもロッシに軍配が。


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