全9500キロの総走行距離のうち、前半の1月7日までに約4600キロを走破したダカールラリーの参加者たちは、1月9日、休息日を過ごしたアリカを離れ、チリ太平洋岸を南下するルートを辿って、残る5000キロと7つの競技区間への挑戦を開始した。
この日のルートは、前半の最後の二日間でビバーク到着が大きく遅れる参加者が続出したため、ラリー中最長の予定であった630キロのSSが、スタートからの273キロに短縮され、残りはリエゾンとされた。そして、後半戦最初のSSで新しいドラマが生まれた。
2輪にニューヒーローが誕生したのだ。休息日のビバーク地を訪れたチリ大統領の激励を受けた地元のF.ロペス(アプリリア)がその人。トップをひた走るKTM勢を抑え、短縮されたSSで3時間29分45秒の初めてのトップタイムをマークした。
総合では、この日3番手のM.コマ(KTM)の首位は変わらず、この日2番手のC.デプレ(KMT)が続きKTM勢は堅調を維持している。
一方、4輪ではこの日はN.アルアティア(VW)がトップタイムをマークして、総合トップのC.サインツが2番手。前半で、14分の差をつけられ得意の砂漠区間での挽回が期待されていたS.ペテランセルは、この日も生彩を欠いて4位。サインツには総合時間でも21分差となってしまう。
日本勢はこの日も善戦し、三橋淳は14番手に上昇。寺田昌弘は38番手につけている。そして、カミオンクラスの菅原親子はもちろん健在。菅原照仁は11番手。菅原義正は14番手でこの日を終えている。
この日のダイジェスト映像は以下。より詳しい情報はwww.paridaka-info.com、最新情報はwww.dakar.comから。
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