6月2日、HRCはカタルニアGPを控えたスペイン・カタルニアで、これまでの2ストローク125ccマシンで戦われていたGP125に代わり、2012年からの開催となるMoto3クラス用の市販マシン、NSF250Rを発表した。すでに、同社のWebサイトでその存在は明らかにされてきたが、完成車が公開されるのは世界初となる。
1949年から開催されているロードレース世界選手権の歴史の中で、唯一現在まで続けられてきた125ccクラスだが、来るシーズンからは新設のMoto3クラスに変更される。いち早くそのクラスへの投入が明らかになったのがこのNSF250Rである。
このクラスのマシンレギュレーションでは、エンジンは4ストローク250cc単気筒とされ、81mmの最大ボア径と14,000rpmの最高回転数の制限が謳われており、NSF250Rのスペックもその範囲に収められている。
因みに席上、明らかになった概要では、エンジンは13,000rpmで35,5kw(約48.2PS)を発生し、車両重量は84Kg。燃料タンク容量は11Lとのこと。125ccマシンとほとんど変わらない車体サイズにこのエンジン性能故にその走りも期待できそうである。
また、このMoto3クラスでは、あくまでレースコンディションのイコール化を進めるべく、エンジンサプライヤーは1基あたり12,000ユーロ以下での販売と、1シーズンあたり最低15人のライダーへの同一スペックのエンジン供給が義務付けられ、特定のライダーにエンジンの改良を施すことは認められていない。
因みにHRCの専用ページは http://www.honda.co.jp/HRC/NRS/ 。なお、国内での発表会は、6月8日の午後2時から行われ、その様子はリアルタイムでUstream( http://www.ustream.tv/channel/welcomeplaza-110608 )中継される。
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