2012年11月13日火曜日

中須賀克行MotoGP最終戦バレンシアGPで2位入賞

#21がYamahaFactoryRacingからスポット参戦し2位となった中須賀
1111日、世界ロードレース選手権最終戦バレンアGPで、Yamaha Factory Racing の中須賀克之が2位に入賞した。このクラスで日本人ライダーがポディウムに上がったは2005年第12戦の日本GPでの玉田誠の3位以来の快挙。

マシンの1000cc化によって波乱の幕開けとなった今シーズンのMotoGP、市販車エンジンを搭載するCRTマシンの参入もあったものの、開幕戦からHondaYamaha2強の熾烈なトップ争いが展開された。

シリーズは序盤から、YamahaJ.ロレンソ。HondaのディフェンディングチャンピオンC.ストーナー、チームメイトのD.ペドロサの3名が毎レースでほぼ表彰台を独占。時折、ドゥカティのV.ロッシ、YamahaA.ドヴィッイオーゾが割り込む事もあると言った展開でシリーズが進んで行く。そんな中でも、ロレンソが手堅くポイントを稼ぎだしてリードし始めた。

中盤戦も、このトップスリーの支配する図式は変わらなかったものの、終盤にさしかかる第12戦から今シーズンで引退を表明していたチャンピオンのストーナーが怪我で欠場。逆にペドロサは調子を上げてロレンソを追撃する。しかし、ポイント差は中々埋まらず、第17戦オーストラリアGP、復帰2戦めのストーナーがリードするレースで、2周目にペドロサの転倒してしまい、ロレンソが自身2度目のチャンピオンとなる。

そして迎えた最終戦、YamahaFactoryRacingB.スピースが欠場で空いたシートにまたがったのは日本の中須賀。決勝レースは、フォーメーションラップを終えて、スリックタイヤを履いたマシンに乗り換えるライダーが出る荒れ模様の幕開けとなったが、最初からスリックタイヤでハーフウェットのコースを着実に走り抜き、ピットスタートながら中盤以降独走でトップとなったペドロサについでの2位でゴールする。

今シーズンのMotoGPタイトルは、個人はYamahaFactoryRacingロレンソとなったが、このレースでもストーナーが3位に入り、RepsolHondaTeamがチームタイトルとコンストラクタータイトルを獲得した。

シーズン序盤には「一緒にレースをすることが危険では」と言う意見も聞かれたCTR勢もレースを重ねるごとに実力と戦闘力を付けてきていて、また、2013年はHondaが市販を目的としたCRT?マシン(RC30の現代版?)をテスト参戦させるとの噂もある。さらには、V.ロッシもYamahaに復帰してくる。ストーナーが引退してしまったとはい言うものの、2輪の最高峰レースのMotoGPは来シーズンも目が離せない。(モリヒサシ)
「コンディションが非常に難しかったなかで、このような成績を獲得することができてとてもうれしい。本当に厳しいレースだったけれど、チームが素晴らしい仕事ぶりで僕を支えてくれた。セッティングでベストチョイスしてくれた彼らに、心から感謝している。予選が悪かったので、てこうして 表彰台に上れたことは夢のようだし、まるで奇跡と言ってもいい。モトGPという特別なチャンスを 与えてくれたヤマハに感謝する」と語った。

2012年11月12日月曜日

CC110ワールドプレミアムなカブ、カフェカブでお披露目



「遊びと日常の融合」とコンセプトにしたクロスオーバータイプのスーパーカブ、
CC110が、1111日、Honda青山本社ビル、ウエルカムプラザ青山で開催された
「第16回カフェカブミーティングin青山」の中、「スーパーカブの世界は広がる」と銘打ったバイクフォーラムで、特別展示され世界初のお披露目となった。

逆輸入者として人気モデルでもあった、赤と黒の車体色のCT110イメージを狙うこのモデルは、現行のスーパーカブ110プロをベースに、専用のヘッドライト周りや、CT110イメージの赤と黒の車体色、前後17インチのホイールを装備し、可倒式ステップの採用など細部への気配りも行われて、足回りも専用のセッティングで最低地上高を稼ぎ出している。発売時期は来春との噂もある。

同時に、そのCC110をさらにカスタマイズコンセプトモデルも展示された。こちらは、山吹色が個性的だったハンターカブをイメージさせる黄色の車体色に、ブロックパターンのタイヤ、H (断面)のアルミリム、セミアップマフラー、ダウンチューブにエンジンガード、アルカンタラシート、さらには予備燃料タンクを装備するよりオフロードでの走破性を高めた仕様になっており、会場に詰めかけたファン達を少なからずうならせていた。

今回のカフェカブミーティングでは、400台以上の参加があり、さらに多くのカブが駆けつけたため途中で受付を中止するほどの盛況だった。Honda青山本社ビルに集まったカブ達は、それぞれが個性的にカスタマイズされ、参加者同士だけではなく、場所柄道行く人々も可愛らしいカブ達に微笑ましい視線を送る。その様子がまた参加者達の楽しみでもあり、終始和やかな雰囲気で行われていた。

働くバイクとしてだけでなく、カブは世代を超えて愛される乗り物であり、Hondaが、日本が世界に誇れるバイクの一台であることを改めて感じさせてくれた。(モリヒサシ)

スーパーカブ110プロをベースにクロスオーバー仕様とされたCC110。
丸形ヘッドランプは日本市場では鉄板。専用ステーでマウントされる。
見馴れたスタイルもカラーリングとデカール変更で生まれ変わる。
カスタマイズコンセプトモデルはよりオフロードイメージ強いのハンターカブ風仕上げ。
足回りも引き締められセミアップマフラーを採用。アルカンタラシートが奢られる。
脱着式の予備燃料タンクはアルミ製。ノズルも装備する。 
青山1丁目の交差点がカブで埋め尽くされる。カブでこそ可能となる風景。
ちょっと早いけどこの時期なら微笑ましいしいコスプレ。
綺麗に正しく保たれるカブたちの代表選手。
大切な歴史の生き証人。排気音と白煙、走る姿を見たい1台。
CC110の日常と遊びのクロスオーバーコンセプトが説明された。
さらに具体的な特長と説明も行われた。



2012年10月29日月曜日

J.ロレンソ、今シーズンのMotoGPを制覇



1028日、シリーズ17戦、オーストラリアGPJ.ロレンソ(YamahaFactoryRacingTeam)が2位に入賞し、同時に最終戦を待たずして今シーズンのMotoGPクラスのタイトルを獲得した。
このレースではセカンドポジションからのスタートで、タイトルを争うD.ペドロサ(RepsolHondaRacingTeam)と、地元オーストラリアのディフェンディングチャンピオンであるC.ストーナー(RepsolHondaRacingTeam)とスタートからトップ争いを展開するが、2周目にペドロサが転倒し、その後はストーナーがレースを支配する中、ロレンソは今シーズン10度目の2位をキープしてゴール。6回の優勝と併せて350ポイントを稼ぎ出し自身2度目のワールドチャンピオンに輝いた。

2012年10月18日木曜日

新型CRF450RALLYモロッコラリーに登場



早くも改良されたCRF450RALLY.J.キャンベルが乗る。

24年ぶりにダカールラリー参加するHonda TEAM HRCが、1014日から北アフリカ・モロッコで開催されているモロッコラリーで、ワークスマシンCRF450RALLYの実戦テストに臨んでいる。

モロッコラリーは、長い伝統もあり、なにより北アフリカの中では政情が比較的安定していることと、地理的条件のために容易に参加出来るラリーとして人気のイベント。今年は6日間2,000kmで争われる。
先頃、日本国内、ケルンで開催されたインターMotoでも発表されたCRF450RALLYだが、
すでにこのラリーには2台の新型マシンが投入されているあたりに、HondaHRCのダカールへの本気度がうかがえる。

2台のニューマシンは、アメリカのジョニー.キャンベルと、アルゼンチンのハビエル・ピゾリトのライディングでこのラリーに臨んでいる。先に発表されたマシンとはフロントのカウル形状が変更され、フロントサブタンクが外されている他、リヤタンクが左右の別体タイプから、センターで連結されたタイプに変更されていることが見て取れる。NXRのようにリヤのサブフレームを持たないモノコックタイプとされている可能性も考えられる。排気系の設定も異なっている様子もうかがえ、ダカールラリーまでCRF450RALLYがどこまで進化するかが楽しみだ

ラリーでは常勝のKTM勢に対して、ハスクバーナ、そして新勢力を代表するHondaがどこまでこのモロッコで肉薄できるか、久々にモロッコラリーが楽しみになってきた。

モロッコラリーのサイトは以下。http://rallyemaroc.npo.fr/

こちらはH.ロドリゲスが乗る初期型?CRF450Rally