#21がYamahaFactoryRacingからスポット参戦し2位となった中須賀
11月11日、世界ロードレース選手権最終戦バレンアGPで、Yamaha Factory Racing の中須賀克之が2位に入賞した。このクラスで日本人ライダーがポディウムに上がったは2005年第12戦の日本GPでの玉田誠の3位以来の快挙。
マシンの1000cc化によって波乱の幕開けとなった今シーズンのMotoGP、市販車エンジンを搭載するCRTマシンの参入もあったものの、開幕戦からHondaとYamahaの2強の熾烈なトップ争いが展開された。
シリーズは序盤から、YamahaのJ.ロレンソ。HondaのディフェンディングチャンピオンC.ストーナー、チームメイトのD.ペドロサの3名が毎レースでほぼ表彰台を独占。時折、ドゥカティのV.ロッシ、YamahaのA.ドヴィッイオーゾが割り込む事もあると言った展開でシリーズが進んで行く。そんな中でも、ロレンソが手堅くポイントを稼ぎだしてリードし始めた。
中盤戦も、このトップスリーの支配する図式は変わらなかったものの、終盤にさしかかる第12戦から今シーズンで引退を表明していたチャンピオンのストーナーが怪我で欠場。逆にペドロサは調子を上げてロレンソを追撃する。しかし、ポイント差は中々埋まらず、第17戦オーストラリアGP、復帰2戦めのストーナーがリードするレースで、2周目にペドロサの転倒してしまい、ロレンソが自身2度目のチャンピオンとなる。
そして迎えた最終戦、YamahaFactoryRacingのB.スピースが欠場で空いたシートにまたがったのは日本の中須賀。決勝レースは、フォーメーションラップを終えて、スリックタイヤを履いたマシンに乗り換えるライダーが出る荒れ模様の幕開けとなったが、最初からスリックタイヤでハーフウェットのコースを着実に走り抜き、ピットスタートながら中盤以降独走でトップとなったペドロサについでの2位でゴールする。
今シーズンのMotoGPタイトルは、個人はYamahaFactoryRacingロレンソとなったが、このレースでもストーナーが3位に入り、RepsolHondaTeamがチームタイトルとコンストラクタータイトルを獲得した。
シーズン序盤には「一緒にレースをすることが危険では…」と言う意見も聞かれたCTR勢もレースを重ねるごとに実力と戦闘力を付けてきていて、また、2013年はHondaが市販を目的としたCRT?マシン(RC30の現代版?)をテスト参戦させるとの噂もある。さらには、V.ロッシもYamahaに復帰してくる。ストーナーが引退してしまったとはい言うものの、2輪の最高峰レースのMotoGPは来シーズンも目が離せない。(モリヒサシ)
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