2011年8月31日水曜日

Repsol Honda 、インディアナポリスGPで今季4回目の1-2フィニッシュ

レース序盤をリードしたペドロサ#26。7周目に後方のストーナー#27がトップに立つ。

8月28日、快晴のインディアナポリス・モータースピードウェイ
で行われたロードレース世界選手権代12戦のインディアナポリスGP、C.ストーナー(Repsol Honda Team)シーズン7勝目を挙げ、Hondaにとって9勝目をマークした。 

今大会、フリー、予選とライバルを圧倒してきたストーナーは、序盤は慎重な走りを見せるが、7周目にD.ペドロサ(Repsol Honda Team)を抜いて首位に立つと一気にペースアップ、チームメートをじりじりと引き離す会心の走りで勝利した。 

過去、インディアナポリスでは一度も表彰台に立ったことがないストーナーだが、Hondaに乗り換えた今年は、自身とRC212Vのパフォーマンスを存分に発揮、今季2回目の3連勝で7勝目を達成した。これによって、今大会4位に終わったJ.ロレンソ(Yamaha Factory Racing)にランキングポイントでも44点のリードを築いたことになる。 

一方、インディアナポリスGP2連覇に闘志を燃やしたペドロサが2位でフィニッシュ。今大会は、改修された路面の影響で思うようにセットアップを進めることができないながら、好スタートを切った決勝では6周目までトップを快走。優勝こそストーナーに譲ったが、3位以下に大きなリードを築いての2位だった。 

3位には、予選2番手からスタートしながら、スタート直後の第1コーナーで集団に飲み込まれ、一時は9番手に後退した地元のB.スピース(Yamaha Factory Racing)。チームメイトのロレンソは、新しい路面に苦戦し4ラップ目くらいから早くもフロントタイヤが消耗し始め、思うようなコントロールが出来ず、結果予選順位からひとつ落としての4位でのゴールだった。

2011年8月29日月曜日

原一ビジネススクーター Honda ベンリィ シリーズ新発売

Honda「ベンリィ」車体色はパールホワイトの1色設定。メーカー希望小売価格¥199,500円(消費税込み)

Hondaは、新聞配達や宅配用途で求められる取り回しの良い車体サイズや、優れた実用性と経済性を兼ね備えたオートマチック原付ビジネスモデル「ベンリィ」を9月13日(火)に、より積載性を高めた「ベンリィ プロ」を9月30日(金)に、それぞれ発売する。
新型「ベンリィ」シリーズは、ビッグスクーターにも迫るクラス最大の大容量10Lのフューエルタンクを採用するとともに、66.0km/L(30km/h定地走行テスト値)の低燃費とあいまって給油の手間を軽減。オートマチックトランスミッションの採用により、クラッチ操作を必要とせず簡便に操作できる扱いやすいモデルとされる。
また、低・中回転域でパワフルなトルクを発揮する新設計のエンジンを採用し、荷物積載時や坂道でも力強い走りを実現。加えて、高い剛性の新設計フレームと軽量なアルミホイールを採用することで、荷物積載時にも優れた操縦安定性が確保されている。
なお、ベンリィ プロは、ベンリィをベースに大型フロントバスケット、フットブレーキ、大型リアキャリアを装備し、より積載性を高めたモデル。
Hondaは、この「ベンリィ」シリーズの発売により、スーパーカブシリーズや3輪スクーターのジャイロシリーズとあわせ、豊富なラインアップで50ccのビジネスモデル市場の多様なニーズに応える。

発進・停止の多様する際に便利なフットブレーキとブレーキロックノブ、大型フロントバスケットと大型リアキャリア装備の「ベンリィ プロ」。メーカー希望小売価格¥208,950(消費税込み)

2011年8月26日金曜日

Honda NSR500[1984]
TRACTIONS MOVIE 22


去る6月26日、ツインリンクもてぎ南コースで行われた「コレクションホール 収蔵車両走行確認テスト」からのTRACTIONS MOVIE第2弾は1984年の世界ロードレース世界選手権500ccクラスで活躍したHonda NSR500。


当時、革新的とされた車体の外観と、もう聞くことができなくなった2ストロークエキゾーストサウンドをお楽しみ下さい。

NSR500は、Honda初の2ストロークV型4気筒エンジンを搭載し、独特な車体構造の革新的なGPマシン。3気筒のNS500が完成域に達したこともありV4のこのマシンが開発された。その最大の特徴は、エンジン下に燃料タンクを配置し、排気管をエンジン上部に取り回したことである。重量物である燃料タンク(燃料)を車体最下部に配置することで低重心化とマスの化集中化を狙ったもの。 しかし、この初期型NSR500ではそれが完成域に達することはなく、結局、このシーズンは、前年にロードレース世界選手権500ccクラスの史上最年少チャンピオン(21歳8か月)となったエースであるフレディー・スペンサーでもこの初期型NSR500を乗りこなすことができず、3気筒のNS500と使い分ける変則的なシーズンを送った。また、この斬新的な車体構造は翌年には廃止される。 NSR500はその後も進化を続け、ロードレース世界選手権500ccクラスがMotoGPクラスとなりHondaが4ストロークエンジンのRC211Vを投入する2002年まで使用され、このロードレースの世界最高峰クラスに君臨した。

ライダーは2輪、4輪を問わず、この日のテスト車両を巧に乗りこなした宮城光さん。 

<撮影・制作:菱沼 豪>

2011年8月22日月曜日

藤波貴久、ケガを押しての2位獲得

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今シーズンも世界選手権を戦い続け目下ランキング3番手に付けている藤波貴久

東日本大震災の影響により6月から8月にスケジュール変更となったトライアル世界選手権日本GPが8月20日、21日に両日、栃木県ツインりんくもてぎの特設会場で開催された。
当初は酷暑が予想されていたが、大会前日からの雨により状況は一転。大会中も雨が降り続け、参加した全てのライダー達は泥で滑りやすくなったセクションに悩まされた。
今シーズンのトライアル世界選手権は、8大会11戦が予定され既に6大会7戦が終了してこの日本GPも2日間で2戦が行われる。ここまで藤波は優勝こそ逃しているがランキング3番手。この地元、日本ではぜひとも優勝が欲しいところ。
初日の藤波は、ぬかるむセクションと決まらないマシンのセッティングによって苦戦を強いられ、2ラップ目に減点を増やしかろうじて3位を獲得するに終わる。優勝はランキングポイントのトップを行くトニー・ボウ(Repsol Montesa Honda)も、2位はアダム・ラガ(GAS GAS)。
しかし、藤波は2日目、マシンのセッティングを大きく変えて競技に臨みラガとのトップ争いを展開。ところが、1ラップ目の第10セクションでクラッシュし膝を痛めてしまう。一端は競技続行も危ぶまれたが、気持ちを保ったままでフィニッシュして2位を獲得。ラガが逃げ切って優勝して、ボウが3位に入った。