2012年6月8日金曜日

TEAM無限「神電」マン島初挑戦で2位




TEAM無限とオリジナルEVバイク「神電」は2012年マン島TTレースの「TT Zero Challenge」に初挑戦し、見事2位でフィニッシュした。同時にEVバイクにとって一つの壁でもあったオーバー100mphのアベレージスピードを越えることに成功している。因みにライダーはマン島TT17勝を誇るジョン・マクギネスを擁した。

先頃、国内でお披露目された「神電」は、株式会社M-TECのオリジナルEVバイクで、M-TECが将来を見据えて開発、「先進性(クリーンエミッションテクノロジー)」と「独創性(オール自社開発)」の世界に向けて発信とともに、若手エンジニアの育成など将来へ向けた技術力向上を図る目的もあるとされる。

一方の、舞台となったマン島TTレースは、1907年から開催される最も歴史あるレースで、ロードレース世界選手権に挑戦した黎明期のHONDAの活躍の舞台でもあった。今回TEAM無限の参戦したTT Zero Challenge2009年からスタートした新たなクラスで、動力にCO2を排出しないクリーンエミッションの機構を持つことがレギュレーションに定められており、一般公道を使った約60kmの島内一周をタイムトライアル形式で競うもの。

予選には11台が参加したが完走は6台。決勝には9台が出走したが完走は4台と、マン島を1周することがいかにEVバイクにとって過酷なことであるかを物語る結果となった。

なお、「神電」の由来は、「雷」から「静電気」に至るまで、自然界にある電気の全てを司る神の力を受けてレースに挑むという意味を込め、「神電(SHINDEN)」と命名された。

また、参戦リポート等はここから。


主要諸元は以下。
車両名:神電(SHINDEN) 
全長/全幅/全高(mm):2,125/680/1,130
軸距(mm):1,485 
最低地上高(mm):130 
シート高(mm):840 
車両重量(kg):260 
キャスター角(度):23°
トレール量(mm):96
タイヤ(前):120/70ZR17M/C58W
タイヤ(後):200/55ZR17M/C78W
フレーム:CFRP製ツインスパータイプ
モーター形式:三相ブラシレスモーター
最高出力(kW[PS]):90[122]
最大トルク(Nm[kgfm]):220[22.4]
バッテリー仕様:リチウムイオンバッテリー
バッテリー出力電圧(V):370以上

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