このEVコンセプトもフィットの他のモデルと同様にフロントマスクで見分けることができる。
11月17日、アメリカン・ホンダモーターは、2010年ロスアンゼルスオートショーのプレスデーで、先頃HYBRIDモデルを発表したばかりの主力モデルであるフィットの、EVコンセプトモデル「フィットEVコンセプト」を発表した。
Hondaは、主に市街地での移動に適したコミューターとして、走行時にCO2を排出しない高い環境性能を持つEVを、日米で2012年中に発売することを目指して開発を進めており、フィットEVコンセプトはその方向性を示すコンセプトモデル。
Honda独創のパッケージングとユーティリティー性能で世界的に高い評価を得ているフィットをベースに、Hondaが究極の環境技術と位置づける燃料電池電気自動車「FCXクラリティ」で培った電動化技術と最新のリチウムイオンバッテリーを搭載しているとされる。
フィットEVコンセプトでは「NORMAL」「ECON」「SPORT」の3つのドライブモードの選択が可能で、FCXクラリティにも採用しているギアボックス同軸モーターの特性を活かした2.0Lクラスのエンジンと同等の力強い加速感によるキビキビした走りと、電力消費量を抑えたより高効率な走行を両立している。
因みに、モーターの最高出力は92kW、最大トルクは256N・mで最高速度は90マイル。航続距離は100マイル以上で、充電に要する時間は100Vでは12時間以内、240Vでは6時間以内とされている。
なお、フィットEVのプロトタイプ車を用いた実証実験を、2010年内に日米において開始。この実証実験を通じてユーザーの電動化技術に対するニーズや使い勝手を研究し、2012年の発売を目指すとのこと。
Hondaは、人気のフィットへの新たなこの一手によって、エコカーへの積極性を示すと同時にフィットの主力モデル化をさらに進めることになる。
専用デザインのテールランプ等でEVモデルであることが確認できる。