復帰3戦目、日本GPに向けて徐々に調子を取り戻しつつある青山博一。(写真提供:本田技研工業株式会社)
スペインでのロードレース世界選手権の開催は今シーズン3回目。そのアラゴンGPが9月19日にモーターランド・アラゴンで行われた。今大会は、キャンセルされたハンガリーGPの代替として開催されるもので、125cc、Moto2クラスはシーズン中に合同テストが行われたが、MotoGPクラスは、今大会が初走行となる。そのため、今大会は金曜日のフリー走行が午前、午後の2回となり、通常よりセッションが1回多くなっている。
モーターランド・アラゴンは、バルセロナの南西200kmに位置し、反時計回りでアップダウンもある一周5.077km。バリエーションに富んだ16のコーナーがあるエキサイティングなコースレイアウトとなっている。
決勝レースは、青空が広がる絶好のコンディションとなり、今年2度目のPPスタートのケーシー・ストーナー(Ducati Marlboro Team)がポール・トゥー・フィニッシュで優勝、予選3番手でフロントローからスタートし、ストーナーを激しく追うが路面温度の上昇に苦戦したダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が2位表彰台に立った。3位はニッキー・ヘイデン(Ducati Marlboro Team)が入り、ドゥカティ勢の活躍が目立ったレースとなった。
ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、インディアナポリスGP、サンマリノGPに続いての3連勝は果たせなかったが2位に入り、これで夏休み明けのチェコGPから、2勝を含む4戦連続表彰台登壇。安定した走りで、ポイント首位のロレンソとの差を56点とした。決勝で3位に入ったのはヘイデンで、ドゥカティ勢の台頭に、今シーズン始めてヤマハ勢が表彰台を逃した。
ポイントリーダーのホルヘ・ロレンソ(Fiat Yamaha Team)は4位でレースを終え、持ち点を284ポイントとし、2番手のペドロサは228ポイントとなった。
復帰3戦目で初めてのコースに望む青山博一(Interwetten Honda MotoGP)は、レース前に「新しいサーキットでのレースを楽しみにしている。新しいサーキットだから、僕たちルーキーと経験あるMotoGPライダーたちの差がそれほど大きくないと思う」と語っていたが、決勝では、コーリン・エドワーズ(ヤマハ)、ミカ・カリオ(ドゥカティ)と争い、13位だった。
また、青山はレース後に「13位という結果に満足していない。前半は、コーリンとミカとのバトルになり、ミカを抜くのに時間がかかり、それでタイヤの一番いいところを使ってしまった。中盤、ミカがミスをして抜けたが、そのときにはコーリンとの差が開きすぎていた。今回は復帰3戦目になるが、身体の状態は前回のサンマリノよりはよかった。ベストとは言えないが、次のもてぎはホームGPとなるので、今季ベストリザルトを狙いたい」と語ってくれた。
次回は、いよいよ待ちに待った10月3日に"ツインリンクもてぎ"で開催される第13戦日本GP。青山博一のMotoGPクラスでの活躍に期待したい。
0 件のコメント:
コメントを投稿