2013DakarRally CRF450X |
2013年、伝統のダカールラリーにHondaが戻ってくる。1989年の3連覇の末にあっさりとパリダカから姿を消したHonda(HRC)が、舞台を南米に移して現代に生き残ったこの伝統のラリーレイドに「Team HRC」として、実に23年ぶりに参戦するのである。
マシンは、CRF450Xベースのプロトタイプとされ、1995年グラナダ・ダカールラリーで総合5位、クラス優勝したAR燃焼の2ストロークモデルEXP-2を手がけた(株)本田技術研究所
二輪R&Dセンターが開発・製作する。
また、市販のCRF450Xへの装着を前提としたキットパーツも同時開発し、一部のチームへ提供する予定とされ、成長著しい南米市場を背景に増えているダカールラリーの南米のエントラントたちへのサポートにもぬかりない。
「Team HRC」からの参戦ライダーは、昨年のダカールラリー2012で3位入賞のヘルダー・ロドリゲス(ポルトガル)をはじめ、モトクロスやエンデューロレースの経験豊富なフェリペ・ザノル(ブラジル)、サム・サンダーランド(イギリス)、ジャビエ・ピゾリト(アルゼンチン)の4名。
「Hondaは、総力を挙げて強くて勝てるマシンを開発し、参戦初年度から優勝を目指す」
とのことだが、当然、マシン開発も参戦計画も今日までに進められてきたであろうし、マシンに至っては、ベースマシンの基本性能も耐久性も向上しているし、さらにはレギュレーション上で制限される要素やルートの状況からも、マシンに求められる要件はそれほどタフなものではないはず。となれば、要は、チームの体制、運営方法、運営スタッフではないだろうか。
BMWが撤退後、KTMの独壇場となり、それでもヤマハが積極的に取り組んでいたダカールラリーへの参戦である。レースでの世界ではどのカテゴリーであれ、ワークスチームの撤回はそのカテゴリーの進化を鈍らせる。Hondaの参戦は、今度は何年続くかは定かでないが、とにかく、年明けのダカールラリーには大注目したい。(モリ ヒサシ)
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