Honda 原二ビジネス用オートマチックスクーター、「ベンリィ110」を発売

従来からの「ベンリィ」のパールホワイト×ブラックの車体色に加え、2月23日からはこのオニキスブルーメタリック×ブラックと他にもパールホワイト×ブラウンの車体色のモデルが発売される。

Hondaから、昨年9月に発売された新聞配達や宅配などの用途に適した「ベンリィ」に、坂道等でも頼りになる強力でかつ燃費に優れた空冷・単気筒110ccエンジンを搭載した、原付二種版である「ベンリィ110」が1月24日から発売される。

「ベンリィ110」の最大の特徴は、最大60Kgの積載が可能なことと実用性に優れているものの、注目すべきは、PCXと同様の53.0/L（60km/h低地走行）の優れた燃費性能で、給油の頻度を減少させる目的で採用された10L容量の燃料タンクを装備しているため単純計算でも530kmの航続距離を持つことになる。ご存じの通り、原二の場合、2名乗車での燃費計測を行うため、ソロで走行した場合には、このカタログ数値を超える燃費性能を発揮することは必至。ということは、東京〜大阪を無給油で走ることも可能になる。

当然のように、働くスクーターであることから、走行特性も低速・中速域をよりを重視したものとされているであろうから、低く取り回しに優れる車体と相まって、街中ではきびきびした走りも期待できそうだ。単なる実用に限らず、よく見るスクータールックに飽きた向きにはお勧めだし、また、同時に発売された「ベンリィ110プロ」なら釣りやアウトドア遊びにも立派に対応してくれそうである。（モリ　ヒサシ）

フロントに大型バスケット、リヤに大型キャリアを装備、発信停車の多い利用シーンで便利なフットブレーキを採用した「ベンリィ110プロ」は多目的原二スクーターとも言えそうだ。

ベンリィ110＜110プロ＞主要諸元：

車名・型式：ホンダ・EBJ-JA09/全長×全幅×全高（m）：1.805×0.700×1.040＜1.815×0.680×1.040＞/軸距（m）：1.280

最低地上高（m）:0.115/シート高（m）：0.710/車両重量（kg）：113＜116＞/乗車定員（人）：2/最小回転半径（m）：1.9

エンジン型式・種類：JA09E・水冷4ストロークOHC単気筒/総排気量(cm3)：107/内径×行程(mm)：50.0×55.0/圧縮比：9.5

最高出力（Kw[ps]/rpm）：5.8[7.9]/7,000/最大トルク（N･ｍ{kg･m}/rpm）：8.6[0.88]/5,000

燃料消費率（km/l）：53.0（60km/h定地走行テスト値）/燃料供給装置形式：電子式・電子制御燃料噴射式(PGM-FI)

始動方式：セルフ式（キック式併設）/点火装置形式：フル・トランジスタ式バッテリー点火/潤滑方式：圧送飛沫併用式

燃料タンク容量（L）10/クラッチ形式：乾式多板シュー式/変速機形式：無断変速式（Vマチック）

変速比：1速 2.600〜0.840/減速比（1次/2次）：2.500/3.769

キャスター（度）/トレール（mm）26°30′/ 76 /タイヤサイズ：（前）90/90-12 44J （後）110/80-10 58J

ブレーキ形式：（前/後）機械式リーディング・トレーリング/懸架方式：（前）テレスコピック式（後）ユニットスイング式

フレーム形式：アンダーボーン

メーカー希望小売価格:￥239,400（消費税込み）＜￥248,850（消費税込み）＞