当時の写真ではないが、60年代を彷彿とさせる景色が展開されていた。 |
3台のF1マシンと、7台のロードレーサーが用意され、F1は宮城光さん、2輪は岡田忠之さんが走行テストを行った。
当日は、あいにくの天候で、朝まで残っていた雪の影響と、その後も気温が上がらず寒い一日だったにも関わらず、一般公開ということもあり、熱心なファンが多く押しかけ、寒空の下、じっとテスト風景と懐かしい排気音に耳を傾けていた。
気温が低いことが災いし、どのマシンも完全な調子がでない状況ではあったが、それだけにこうした純粋なレーシングマシンを所蔵し、しかも動態保存することの難しさと大変さが今更ながらに感じられた。
また、2輪では、'66年から2001年までのワークスマシン、6台が勢揃いした中、'75年のCB500Rだけが市販車ベースであり、ワークス活動が中断されると極端にマシンの進化が滞ってしまうことも再認識させられた。
これからも、Hondaコレクションホールのマシン達がこうして陽の目を見ることができるよう、モータースポーツの歴史的な資産が生き残って行かれるよう、願わずには居られなかった。(モリ ヒサシ)
ウィリアムズホンダFW11(1986年)コンストラクターズタイトルを獲得した。 |
1985年型のNSR500をテスト前にウォーミングアップする岡田忠之さん。 |
RC149(1966年)。2万回転オーバーの4ストロークDOHC125cc5気筒。 中央のシリンダーの排気管はタンク下に導かれている。 |
RC166(1966年)。4ストロークDOHC250ccの6気筒エンジンは18000回転 付近まで回るとされる。M.ヘイルウッドによってタイトルを獲得した。 |
CB500R(1975年)はRSCの手によって750ccまでスケールアップされ 3バルブ化も行われた。隅谷守男が2スト勢に果敢に挑んだマシン。 |
NS500(1984年)。2ストロークV型3気筒エンジンを採用。 |
NSR500(1985年)。2ストロークV型エンジンはこの年から4気筒となり F.スペンサーがタイトルを獲得した。 |
NSR500(1997年)。ダルなデザインの巨大なカウルとシートカウルが特徴的。 M.ドゥーハンがチャンピオンとなった。 |
NSR250(2001年)。2ストロークV型ツインは2つの独立したクランクを採用。 加藤大治郞がメーカーチャンピオンを獲得した。 |
寒い一日、繊細な所蔵車達を走らせた2人。F1を担当の宮城光さん(左)と 2輪を担当した岡田忠之さん(右) |
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